【甲子園】天理の193センチ右腕・達孝太、圧巻の甲子園デビュー「卒業までに155キロ」

9回から2番手で登板し、力投する天理・達(カメラ・谷口 健二)
9回から2番手で登板し、力投する天理・達(カメラ・谷口 健二)

◆2020年甲子園高校野球交流試合第2日(11日) ▽第1試合 天理2―4広島新庄

 天理の2年生で、来秋のドラフト候補と目される193センチ右腕・達(たつ)孝太投手が、圧巻の甲子園デビューを果たした。救援として9回に登板すると、2三振を奪って3者凡退に抑え、自己最速の143キロをマーク。チームは広島新庄に敗れたが、強烈な印象を残した。

 甲子園の空気に物おじせず聖地デビューを飾った。2点ビハインドの9回。2番手としてマウンドに上がった193センチ右腕の天理・達は、まず4番打者を140キロの直球で右飛に打ち取ると、続く打者を130キロのフォークで見逃し三振。最後は127キロのスライダーで空振り三振に斬って取った。

 2年生ながら堂々の13球だった。奈良代替大会では3年生がメインで出場したため右腕はスタンドで応援。今季初の公式戦が夢の舞台、甲子園での登板となったが、自身最速を更新する143キロをマーク。「緊張はなかった。(今季公式戦)初めてにしては良かった。力でいってファウルにされても嫌だったので、自信のある変化球でいった。甲子園でこんな投球ができて自信になった」と心地よさそうに汗を拭った。

  • 「交流試合」注目の2年生

    「交流試合」注目の2年生

 1990年夏の甲子園でWエースとして優勝に導いた大先輩、193センチの南竜次氏(元日本ハム)、191センチの谷口功一氏(元巨人)を思わせる投げっぷり。スカウトを兼務する巨人・水野巡回投手コーチは「上背があるし、2年生で伸びしろも感じる。来年の(ドラフト)候補に挙がってくる素材」と評価した。

 小学6年で177センチあった身長は中学で192センチまで成長。その頃から大阪・難波のネイルサロンに3週間に1回のペースで通い、投球中に爪が割れないよう、透明に固めるケアをしているという。体は大きいが、繊細さも持ち合わせる。

 自粛期間中には、エンゼルス・大谷の下半身の体重移動など国内外の投手の動画を見て研究した。元々、高校卒業後すぐにメジャー挑戦したい思いを持っていたが「まだまだ実力が足りていない」と実感し「まずは(日本の)プロに行きたい」と軌道修正した。練習で150キロをマークしたことのある右腕は「卒業までに155キロまでもっていきたい。来年は勝ち進んで優勝」と聖地に戻ってくることを誓った。(森脇 瑠香)

 ◆達 孝太(たつ・こうた)2004年3月27日、大阪・堺市生まれ。16歳。浜寺昭和小4年から軟式の「高石スワローズ」で野球を始める。浜寺南中ではボーイズリーグの泉州阪堺ボーイズでプレー。天理では1年夏からベンチ入り。同年秋の近畿大会決勝で公式戦初先発。大阪桐蔭相手に7回0/3を4失点に抑えて注目される。193センチ、83キロ。右投右打。

 ◆甲子園で活躍した長身投手

 ▽197センチ 藤浪晋太郎(大阪桐蔭―阪神)12年春夏連覇

 ▽194センチ ダルビッシュ有(東北―日本ハム―レンジャーズ―ドジャース―カブス)03年夏準優勝

 ▽193センチ 大谷翔平(花巻東―日本ハム―エンゼルス)11年夏、12年春

 ▽193センチ 南竜次(天理―日本ハム)90年夏優勝

 ▽191センチ 谷口功一(天理―巨人―西武―近鉄)90年夏優勝

 ▽190センチ 仲根正広(日大桜丘―近鉄―中日)72年春優勝

 ▽190センチ 山沖之彦(中村―阪急―阪神)77年春準優勝

試合詳細
9回から2番手で登板し、力投する天理・達(カメラ・谷口 健二)
「交流試合」注目の2年生
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