【甲子園】県岐阜商・松野匠馬、父子3代聖地踏む「祖父と父が見たのも同じ光景なのかな」

2回途中から2番手で登板、力投する県岐阜商・松野(カメラ・石田 順平)
2回途中から2番手で登板、力投する県岐阜商・松野(カメラ・石田 順平)

◆2020年甲子園高校野球交流試合第2日(11日) ▽第3試合 明豊4―2県岐阜商

  マウンドから見上げると、空の青さが目にしみた。2回2死一塁でマウンドに上がった県岐阜商の2番手・松野は、最初の打者を力のある直球で左飛に抑えると、長身からの角度のある直球と大きな縦のスライダーを武器に3回1/3を2安打無失点。「『ああ、いい景色だな』と。祖父と父が見たのも同じ光景なのかな、と思った」

 県岐阜商は7月中旬に発生した校内クラスターの影響で、代替大会出場を辞退。鍛治舎巧監督(69)が「実戦の感覚が戻らないままだった」と嘆いた5失策など守備の乱れもあり、昨秋の東海大会準V校は序盤から失点を重ねた。試合前に2番手での登板を言い渡されていた松野の出番は2回途中に訪れた。「回の途中からでしたけど、自分の投球ができたので『大丈夫だ』と」。一度は中止となり、交流試合として復活した“夏のセンバツ”で2年生ながら堂々のマウンドさばきを見せた。

 祖父・勝治さん(76)、父・文治さん(46)はともに県岐阜商で甲子園を経験した高校球児で、勝治さんは59年前の同日に「8番・左翼」で甲子園初出場を果たしたという不思議な因縁も。前日に父から「3年生の分までしっかりやれ」と激励を受けた背番号18は奮起。3回にはスタンドで観戦した2人がなし得なかった、甲子園での安打を放った。

  • 父子3代甲子園出場

    父子3代甲子園出場

 新チームからは中心選手となる。「来年は甲子園出場は当然だと思って、その先に進めるように」。背番号1を背に甲子園のマウンドに立ったとき、また新しい景色が見えるはずだ。(内田 拓希)

 ◆松野 匠馬(まつの・たくま)2004年1月13日、愛知県春日井市生まれ。16歳。大手小時代に上条スポーツ少年団で野球を始める。鷹来中では愛知名港ボーイズでプレーし、3年時にドラゴンズカップ8強。高校では1年春から背番号18でベンチ入り。最速142キロ。50メートル走6秒4。182センチ、82キロ。右投右打。

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父子3代甲子園出場
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