【甲子園】明豊の4番・小川聖太が家族の前で恩返しの先制打

スポーツ報知
1回2死一塁、明豊・小川聖太が右線に先制の適時二塁打を放つ

◆2020年甲子園高校野球交流試合第2日(11日) ▽第3試合 明豊4―2県岐阜商

 明豊(大分)は初回2死一塁、練習試合も含め初の4番に座った小川聖太左翼手(3年)の右前適時二塁打で先制すると、2回2死二、三塁で宮川(3年)が左前適時打を放ち2点を追加。県岐阜商(岐阜)の先発・野崎から3点を奪い、主導権を握った。ベンチ入り20人の全員が出場した試合は、県岐阜商の佐々木泰三塁手(3年)に大会1号を打たれたが、4―2で勝利した。

 試合前のアップの際に4番を告げられた小川は「うれしかった。でも本当に大丈夫かなと思った」と不安をはねのけ、4打数2安打1打点の活躍。「何が何でも自分が、と思って食らいついて行った。ここ2週間、柔らかいスイングができるように心がけていた」と4番の仕事をきっちりと果たし、声を弾ませた。

 コロナ禍で制限された生活を送る中、心の支えになったのが家族とのビデオ通話だった。小川は4人兄弟の長男で、妹と弟が2人いる。中学1年の弟は野球をするために鹿児島の育英館で寮生活を送っていて、「弟も頑張っているので話をしたり、お母さんは、どれだけ自分が調子悪くても大丈夫だからと言ってくれた。(6歳の)小さい弟とも話をしました。弟が自分の癒しなので」と長男は照れ笑いを浮かべた。

 温泉の名所として知られ、小川の実家がある大分・別府市には、母方の祖母・雅代さんが女将(おかみ)を務める「ゆわいの宿竹乃井」がある。「(家族が)応援に来てくれていたと思います。一段落したので(温泉に)入りに行きたい。肌がスベスベになるし、入った後の体の疲れが違うので(温泉は)好きです」。支えてくれた家族の前で躍動した体に癒やしを求めた。

 甲子園で1試合だけという特別な夏。「本当だったら(甲子園では)初戦から決勝まであるが、こういう状況で開いてもらった大会なので、1試合だけでもさせてもらえることに感謝している」。周囲への感謝を忘れない4番の姿は、より一層頼もしく見えた。

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