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【フェニックス賞】九州産の星・ヨカヨカ、地元開幕初日に再度の一般馬撃破へ 桜花賞出走へ夢つなげる

夏の小倉開幕初日のフェニックス賞に向けて調整されている九州産馬のヨカヨカ
夏の小倉開幕初日のフェニックス賞に向けて調整されている九州産馬のヨカヨカ

◆フェニックス賞(8月15日・芝1200メートル、小倉競馬場)

 今週から開幕する小倉競馬で初日の15日に、2歳オープンのフェニックス賞(芝1200メートル)が行われる。6月の阪神で新馬勝ちした九州産馬のヨカヨカが凱旋(がいせん)し、一般馬相手に連勝を狙う。豪雨被害に見舞われた熊本県で生産牧場を営む本田土寿(つちとし)さん(59)は、先々への大きな期待を抱きつつ、まずは今週末の吉報を待っている。

 九州の期待を背負ってヨカヨカが快進撃を続ける。阪神で新馬戦を快勝し、小倉開催が開幕する15日のフェニックス賞で地元に戻っての連勝を狙う。熊本市内の生産者・本田土寿さんは「新馬戦を勝って熊本ではお祭り騒ぎでしたよ。まだまだ九州産馬もやれるというところを見せてほしい」と期待を込めた。

 両親の良さを受け継いだ。ヨカヨカの母ハニーダンサーは叔母にG1・2勝のファインモーションがいる血筋。北海道の大島牧場から17年に譲り受けた。「母は馬格があるから、スピードタイプで回転の利くスクワートルスクワートをつけた。九州の種牡馬だし喜びも二重です」と本田さん。「血統的に距離はもつ。早い時期にまず短距離で勝ってくれたら、来年の大一番もあるからね」と来春の桜花賞を思い描いた。

 九州市場への影響も絶大だ。4月のJRAブリーズアップセールで1020万円で落札されたヨカヨカが、新馬戦で快勝した10日後の6月23日に九州1歳市場が開催された。例年、購買登録者が10人台だったが、今年は約50人に増加。売却総額は過去最高をマークし、ヨカヨカの1歳下の妹(父カンパニー)は最高価格の500万円で売却された。本田さんは「タイミングが良かったです。盛り上がりましたね」と“ヨカヨカ効果”を喜んだ。

 近年は九州の生産者も積極的に北海道の繁殖牝馬を導入し、施設も拡充してきた。九州の生産頭数も一時は年間40頭台だったが、近年は60頭以上に回復。約40年間、熊本で馬産を行う本田さんは「暖かい九州は妊娠馬の体調面でアドバンテージがあると思う。育成施設が発展してくれば、九州産でもまだ活躍馬が出てくる」とアピールした。

 小倉開催は無観客競馬となり、熊本県は7月に豪雨被害に見舞われた。フェニックス賞の後は、九州産限定のオープン、ひまわり賞(29日、小倉)が候補で、本田土寿牧場の3連覇がかかる。「こんな時だけど、いいニュースになれば。夏の小倉は風物詩だし、待っているファンの方もたくさんいる」と本田さん。九州の期待の星が、まずは小倉の開幕を沸かせる。(牟禮 聡志)

 <谷調教師「雰囲気も持っている」>

2戦連続で一般馬をねじ伏せる。熊本県産馬が異例となる6月の新馬戦でデビューV。小倉の九州産限定の新馬戦を待たずに勝ち上がった。谷調教師は「調教からいい動きをしていたから、これなら恥ずかしい競馬はしないと思っていた。それでもよく勝ってくれたね。フェニックス賞は力試しになると思う」と楽しみにした。

 新馬戦で2着に下したモントライゼは次戦で大差勝ちし、評価はさらに上昇。これまで九州産馬を多く管理してきた谷師も「6月の新馬戦で勝った九州産馬は見たことがなかった。能力もあるし、雰囲気も持っているよ」と胸を張った。レース後に「九州産同士では2枚くらい力が上」と絶賛した福永はフェニックス賞を03~07年に5連覇。絶好の鞍上で期待は大きくなる。

 次走には九州産限定のひまわり賞が候補に挙がる。「今回を見てからだけど、九州の方々に喜んでもらいたいからね」と谷師。オープン特別連勝となれば、来春の桜花賞までの賞金面をクリアする。夏の小倉で一気に夢を広げたい。

 ◇九州産馬 九州地方で生産された競走馬のこと。鹿児島、熊本、宮崎が拠点。かつては馬産が盛んだったが、現在は北海道に比べて生産頭数が圧倒的に少ない。19年は北海道で7223頭が生産されたのに対し、九州では計64頭にとどまる。生産を奨励する目的でJRAでは小倉開催において九州産限定の新馬、未勝利、オープンを施行している。主な活躍馬に98年小倉3歳S(当時)を勝ったコウエイロマン、05年アイビスSDを勝ったテイエムチュラサン、06~10年に障害重賞8勝のコウエイトライなどがいる。

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