【東京六大学】「紺碧の空」も「若き血」も流れない…拍手が神宮包んだ 史上初8月開催「春季」リーグ開幕

東京六大学野球の春季リーグが開幕、3回2死、慶大・瀬戸西(右)が右越え本塁打を放つ
東京六大学野球の春季リーグが開幕、3回2死、慶大・瀬戸西(右)が右越え本塁打を放つ

◆東京六大学野球(10日、神宮)

 春季リーグ戦が開幕した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で春季リーグ戦の8月開催は史上初。1946年春以来、74年ぶりの1試合総当たり制で行われる。3000人を上限に有観客試合となり、チケットを求めて開門前から長蛇の列。早大の今秋ドラフト候補左腕の早川隆久投手(4年)が大学生左腕の神宮史上最速となる155キロを記録して明大を相手にリーグ戦初完投勝利。東大は慶大に逆転サヨナラ負けした。

 「春季」リーグ戦の開幕戦だったが、真夏の太陽が照りつけた神宮のデーゲームでは観客のうちわが揺れた。関係者や各校の尽力もあって開幕にこぎつけたが、昨秋のリーグ戦までとは全く異なる状況だった。

 六大学野球の名物ともいえる各校の応援団の姿がない。もちろん、NHK連続テレビ小説「エール」で話題となった古関裕而作曲の早大の「紺碧の空」も、慶大の「若き血」も流れない。試合中は本塁打や好プレーなどが出るたびに、応援団の不在を補うような大きな拍手が神宮全体からわき起こった。客席にいなかった各校の応援団は、大型ビジョンの映像を通じてエールを交換した。

 六大学野球の開催を待ちわびていたファンは上限3000人のチケットを求めて、球場正面から中堅付近まで列をつくった。早大に敗れた明大の主将・公家が「応援団の皆さんの大きな声援が自分たちの大きな力になっているということを、いない中でプレーをしてあらためて感じました」と語るなど、監督や選手は異口同音に試合ができる喜びを口にした。(阿見 俊輔)

 ◆今年の東京六大学春季リーグ 1946年春以来74年ぶりの1試合総当たり制で、17日までの8日間開催。通常のリーグ戦と同じく1日2試合、早慶戦のみ1試合。早慶戦はラストが恒例だったが、今季は6日目の15日に行う。優勝は勝ち点制ではなく勝率で決め、延長10回からタイブレーク制を初採用。観客は3000人が上限で東大―慶大は2800人、明大―早大は2400人が来場した。応援団の球場内の活動は不可。

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