競泳金メダル候補・松元カツオが五輪延期の葛藤を告白「自分のことが嫌いになった」

松元克央
松元克央

◆競泳・千葉県公認記録会 第2日(9日、千葉県国際水泳場)

 競泳の男子200メートル自由形で来年の東京五輪の金メダル候補、松元克央(かつひろ、23)=セントラルスポーツ=が同種目に出場し、1分46秒69のタイムだった。自身にとっては2月のきららカップ以来、約半年ぶりのレース。「久しぶりの試合ですごい怖かった。練習はできていたので、今の実力を出そうと臨んだ。試合が開催されることはすごくうれしい。実力も確認できた。久しぶりに水泳やってるなと感じた」。自身の持つ日本記録1分45秒22には及ばなかったものの、リスタートを喜んだ。

 新型コロナウイルスの影響で五輪が延期、さらに4月の代表選考を兼ねた日本選手権もなくなった。鈴木陽二コーチが「金メダルのパターンに入っていた」と振り返るほどの充実ぶりだったが、その成果を発揮できる場は遠のいた。

 「誰もが一緒だと思うけど、開催してほしい気持ちと、せっかく頑張ってきたのになくなっちゃうというのが悲しかった。何のためにやってきたんだろう、と複雑だった。しょうがないという言葉しか出てこなかった」

 いまだに「完全な切り替えはできてない」と正直に話す。「ずるずる引きずってて、情けない練習をする自分も嫌いですし。中途半端な生活を送ってることに対して、すごい自分のことが嫌いにもなった。(前向きになる)きっかけはないけど、徐々に徐々に、こんなんじゃだめだ、もうちょっと練習頑張らなきゃいけないなとかいろいろ考えた」

 世界でコロナは落ち着かず、五輪の開催そのものに対して懐疑的な見方も多くある。「来年本当にあるのか、という気持ちですね。ないもののために頑張れないので、やっぱり。できれば絶対開催すると言ってほしいんですけど。開催されると信じてモチベーション上げるしかないかなと思う」。五輪まで残り1年を切った。競泳界のエース候補は、葛藤の日々を送っている。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請