ゴリラVSサソリ、ワニVSカマキリ…「地球上で最も強い生物は?」に現役大学院生が答えた一冊「子供たちに楽しんでもらえれば」

大学院ではタンパク質が生物に与える影響について学んでいるという篠原かをりさん
大学院ではタンパク質が生物に与える影響について学んでいるという篠原かをりさん

 作家としても活動する現役大学院生の篠原かをりさん(25)が監修した「篠原かをりの『史上最強はコイツだ! 昆虫・爬虫類・哺乳類 異種格闘技バトル図鑑』」(宝島社、1078円)は、誰でも一度は考えたことがあるだろう「地球上で最も強い生物は?」という質問に答えた一冊だ。「もしも体重が同じだったら」という設定で、さまざまな生物が同じリングで相まみえるという“ドリームバトル”。篠原さんは「生態を知ることで、特に子供たちに生物への興味を高めてもらえれば」と願っている。(高柳 哲人)

  • 一戦ごとにイラストで描かれたリアルでは絶対に実現しないバトル
  • 一戦ごとにイラストで描かれたリアルでは絶対に実現しないバトル

 サソリがゴリラを毒針の一刺しで倒したかと思えば、ノミがサイの突撃をジャンプでかわし、吸血攻撃で体力を奪い去る―。「―バトル図鑑」では32種類の生物が「もし、体重が同じだったら」という仮定の下、トーナメント戦を繰り広げる。1回戦は4ページを使い、生物のプロフィルと戦力分析、さらに戦いの模様をイラストで紹介。2回戦以降は、戦いのみの2ページという構成となっている。この中で篠原さんは勝敗のポイント解説などを監修した。

 出版社から企画を持ちかけられた際に考えたのは、「単に力が強ければ勝ち」ということではなく「勝機をつかむ何かがあれば、逆転できる」という点をクローズアップすること。それ故、それぞれの生物が持つ特徴を生かした“必殺技”にこだわった。

 「生物は、生き残るために進化をしてきました。その中で、さまざまな『武器』や『技』を手に入れてきたのだと思います。それを『命をつなぐための必殺技』として、相手にぶつける。そこが、このバトルの醍醐味(だいごみ)じゃないかと思います」

 消耗戦というよりも一撃必殺の戦い。だからこそ、相手が変われば、最後に生き残る生物も当然変わってくる。どの生物を戦わせれば、より興味深いバトルが生まれるのか? 試行錯誤する作業は楽しいものだったという。

 「対戦カードは基本的には編集担当の方が考え、私は『解説者』という立場で結果を決めるという形式を取っていますが、予定候補をもらった際に『コレとコレは戦い方が似ているから』と変更したものもありました。あとは、必殺技が面白くても聞いたことのないような生物ばかりをラインアップしないようにすることも気をつけました。名前を聞いただけで姿が思い浮かぶ『往年のスター選手』みたいな存在がいないと、読む側も興味を持てないと思うので」

 絶対に実現しない戦いを大まじめに解説する本書は、あくまでも「エンタメ本」。ただ、あまりに荒唐無稽であれば、読む側も冷めてしまう。勝敗に説得力を持たせるために、科学的な根拠を取り入れている。

大学院ではタンパク質が生物に与える影響について学んでいるという篠原かをりさん
一戦ごとにイラストで描かれたリアルでは絶対に実現しないバトル
一戦ごとにイラストで描かれたリアルでは絶対に実現しないバトル
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