【広島】今季初の1点差勝利…大瀬良大地、中14日で「一生懸命投げた。出し切った~」

スポーツ報知
7回1死満塁のピンチで代打・福留を二塁ゴロ併殺に打ち取り雄叫びを上げる大瀬良

◆JERAセ・リーグ 広島2―1阪神(8日・マツダスタジアム)

 中14日のマウンドで大瀬良が躍動した。コンディション不良から復帰し、7回5安打1失点。7月17日以来の4勝目を挙げた。「元気な姿を見せて、チームに勝ちをもたらしたかったので一生懸命投げた。出し切った~」と安どの表情だ。

 2回、大山に144キロの直球を仕留められ、同点ソロを浴びたが、気持ちを切り替えた。直球に頼りすぎず、変化球で打者を翻弄した。7回1死満塁のピンチでは、代打・福留をカットボールで二ゴロ併殺打に抑えてガッツポーズ。「思うものをたくさん背負ってマウンドに上がっていた。普段は見せないガッツポーズでみんなが何かを感じてくれればいい」と、気持ちを前面に出す熱投だった。

 ファームで回復を目指す選択肢もあったが「若い投手も多いのでコミュニケーションを取る時間を増やしながら頑張ってほしい気持ちもあった。わがまま言って残らせてもらった」と1軍に帯同してきた。1週間ボールを持たない期間もあったが、「頭の中でフォームチェックを毎日して、体の使い方を繰り返しイメージしてきた」と最善を尽くしてきた。「禁酒していたかいがありました」と、お酒好きの右腕がリハビリ期間を振り返った。

 チームは2カード連続で勝ち越しを決め、0勝6敗だった1点差ゲームに初勝利を挙げた。佐々岡監督も「本調子でないなかでも、粘り強くやってくれた」とたたえた。力強い鯉のエースが戻り、真夏の逆襲態勢が整った。(坂口 愛澄)

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