【巨人】原辰徳監督が強攻策 好投の畠世周に試合を預けた 7回1死一、三塁で代打を送らず

7回1死一、三塁、打席に向かう畠(右)に声をかける原監督(左は北村=カメラ・竜田 卓)
7回1死一、三塁、打席に向かう畠(右)に声をかける原監督(左は北村=カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リーグ 中日3―1巨人(8日・ナゴヤドーム)

 巨人は岡本の15号ソロによる1点どまりで中日に敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。1―0の7回1死一、三塁、投手の畠をそのまま打席に立たせて3球三振を喫するなど、追加点を奪えず。その裏、続投の畠が福田に逆転3ランを浴びた。勝負どころとなった7回の攻撃を、巨人担当の西村キャップがリポートする。

 悔しさを押し殺すように、原監督はサバサバと試合を振り返った。「1点じゃ難しい。なかなか打線がつながらない。1番2番3番、あの辺がかき回せないのはあるね」と指摘したように安打が11打数ない坂本、17打数ない丸の不調もあって、ここ3戦で2得点。打線に元気がなく、今季2度目の3連敗となった。

  • 巨人7回の攻撃
  • 巨人7回の攻撃

 その中で焦点が当たるのは、結果的に試合を分けた7回の攻防だ。1点リードの7回1死一、三塁、畠に打順が回った。どうしても欲しい次の1点を狙うため、抜群の投球を見せてそこまで0封を続けた右腕に代打を出すかどうか。指揮官は、畠をそのまま打席に向かわせる決断を下した。

 その際、原監督は畠を呼び止めて直接、策を授けた。「戦術的なことだから、なかなか言えない」と明言は避けた。マウンド上は変則左腕の福。右投げ左打ちの畠にとって、背中から来るような球でバントしにくい相手に対し、見え見えのスクイズではなく「何とか転がしてくれ」という類いの指示だったのではないか。三塁走者・吉川尚にはゴロだったら本塁突入する「ゴロゴー」や、どんな打球であれ飛んだ瞬間に走り出す「ギャンブルスタート」を命じたかもしれない。畠は2球続けて強振した後、3球目を見逃して三振に倒れた。代打・中島も遊ゴロに倒れ、好機を逸した。

 ピンチの後にチャンスあり、とはよく言ったもので、流れは中日へ。巨人は“強攻策”が実らず、畠は続投したその裏、福田に逆転3ランを浴びた。

 試合後、原監督に、畠を打席に向かわせた場面について「この試合を右腕に預けた判断か」と問うた。「そういう形だった。結果的に、果たしてどうだったかというところだろうね」。全ての責任を負って、成否の判断は見る者にゆだねた。

 「畠に預けた」裏付けとして、その前を打つ炭谷がヒットで出た際、元木ヘッドコーチが指揮官に、炭谷に代走を送らないよう進言していた。「そこはちょっと監督に言った。畠と銀(炭谷)がすごく良かったから。作戦ができなかったのは俺のミス」(同ヘッド)。増田大らの俊足を送っていれば、足を絡めた違う策を打てたかもしれない。この日は全てを畠に託し、結果的に実らなかった。ただ、それに見合うだけの畠の出来だったことは言っておきたい。

 畠は次こそ、首脳陣の期待に応えてほしい。彼がチームを救う日は必ずやってくる。(西村 茂展)

試合詳細
7回1死一、三塁、打席に向かう畠(右)に声をかける原監督(左は北村=カメラ・竜田 卓)
巨人7回の攻撃
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