【日本ハム】“直球破壊王子”渡辺諒、ギャレットの160キロ剛速球「待っていた」逆転V打

7回2死満塁、渡辺が逆転の左前2点打を放つ(カメラ・宮崎 亮太)
7回2死満塁、渡辺が逆転の左前2点打を放つ(カメラ・宮崎 亮太)

◆パ・リーグ 日本ハム7―6西武(8日・札幌ドーム)

 うなりを上げる剛速球を、ものの見事に“破壊”した。日本ハム・渡辺が捉えた痛烈な当たりが、瞬く間に三遊間を破った。1点差に迫った7回2死満塁、フルカウント。ギャレットが投じた真ん中低めの160キロを左前へ運んだ。逆転の2点適時打。「変化球が来たら仕方がないと思って(直球を)待っていた」。この日一番の歓声の中心で、こん身のガッツポーズが飛び出した。

 未知の世界に順応した。この打席、全9球が直球勝負。特に4球目は162キロを計測した。外角低めに外れたが「人生で一番速い球だった」と振り返るほどだった。3球目の158キロを空振りして追い込まれたが、160キロ前後の剛球にファウルで粘りながら順応。「最後の球だけ甘かった」と失投を逃さなかった。

 愛称通りの働きだ。2回無死一塁では、相手先発・松本の直球を捉えて左中間席へ運ぶ3号2ラン。ネット上では、直球への対応力の高さから“直球破壊王子”の愛称が浸透しつつある。本人は「“直球破壊選手”とかでいい」としつつも、「(大型)ビジョンに(ファンからのメッセージで)『直球を破壊してくれ』と書いてあって、浸透しているんだなと思った」と認知度アップにはニンマリだ。

 最大4点差をひっくり返す逆転勝ちで、チームは今季2度目の3連勝。開幕カード以来の貯金1とした。同一チームとの6連戦では初のカード勝ち越しも決めた。囲み取材の終盤「王子は嫌?」との質問に「真っすぐが来なくなっちゃうじゃないですか」。冗談めかして笑う姿は、自信の裏返しに映った。(小島 和之)

 ◆渡辺 諒(わたなべ・りょう)1995年4月30日、茨城・土浦市生まれ。25歳。小1で野球を始め、竜ケ崎シニアで全国大会出場。東海大甲府高1年夏から4番。2年夏の甲子園では1番・遊撃で4強へ進出した。高校通算39本塁打。13年ドラフト1位で日本ハムに入団。二塁に定着した19年は初の規定打席に到達し、自己最多11本塁打。178センチ、85キロ。右投右打。家族は両親と兄2人。

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