【東東京】9年ぶりVの帝京、初の「寮」で全国の有望株集まった

選手に指示を出す前田監督(左)
選手に指示を出す前田監督(左)

◆高校野球 東東京代替大会 ▽決勝 帝京3x―2関東第一(8日、大田スタジアム)

 強い帝京が帰ってきた! 東東京の決勝で、帝京が昨夏代表の関東第一に延長11回サヨナラ勝ち。9年ぶりの優勝を決めた。歴代4位タイの甲子園通算51勝を挙げている名将・前田三夫監督(71)は、9回にスクイズで追いつくなど執念の采配を見せ、コロナ禍で調整不足のチーム力をカバー。11年夏を最後に甲子園から遠ざかっているが、名門復活を印象づけた。10日には、西東京大会を制した東海大菅生と史上初の東西決戦が行われる。

 かつては東の横綱と呼ばれた帝京の復活劇。その裏にはハード面の充実があった。これまで全国レベルの強豪としては珍しく寮がなく、部員は東京近郊の通学圏内に限られていたが、現3年生が入学するタイミングで学校近くに私営の寮が完成。全国から有力選手が集まるようになった。

 加田主将と1年春から二塁を守る小松は大阪からの入学組で、サヨナラ打の新垣は沖縄出身。新垣が在籍した「うるま東ボーイズ」の監督が元巨人・大野倫氏だったこともあり、帝京OBの巨人・三沢投手コーチとの縁で帝京にやってきた。

 「来た当初から、自分たちの代で絶対に甲子園に出ようと話していた。久しぶりに優勝ができてよかった」と加田。かつては強豪のサッカー部と土の校庭を共用していたが、17年1月に全面人工芝の専用グラウンドが完成。帝京が新たなスタートを切った。(片岡 泰彦)

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