【プチ鹿島の本音】両極端なリーダーの「呼び掛け」

プチ鹿島
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 私は新聞を13紙購読しています。「論調や視点の違い」を楽しむ目的があります。例えば巨人―阪神戦でも、報知と阪神推しのスポーツ紙では同じ試合なのに(当たり前ですが)切り口が違う。読み比べることで論点が見えてきます。

 あと新聞で利用できるのはネットとの比較。SNSで大きな話題があるとします。これってニュースバリュー(価値)はどのくらいなのだろう?と思うとき、翌日の朝刊紙をひとつの目安にしている。

 先日、大阪府の吉村知事が新型コロナウイルスへの対策として「ポビドンヨード」という成分を含むうがい薬でのうがいを呼び掛けました。会見後にうがい薬が売り切れたり、SNSではトレンドになった。ここで私は翌日の朝刊が楽しみになったのです。どれほどの記事になるか確認してみようと。

 するとSNSの騒ぎとは対照的に、報じてすらいない新聞がいくつかありました。報じていても小さな記事で、専門家の慎重なコメントが付いていた。つまり現時点では冷静な対処がよさそうなのがわかります。

 ただ、あれだけネットで話題なら「実際どうなの?」という興味はある。そんな野次馬精神にスポーツ新聞は応えてくれる。参考になったのは報知の「呼び掛けは政治の判断」という専門家のコメントでした。

 読売のコラム「編集手帳」(5日)は吉村知事の発表は効果を確かめる必要はあるが「時を争う現状の危機を踏まえての呼びかけだろう」と書いていた。比較していたのは「首相は長く記者会見を開かず、国民に呼びかけをしていない」こと。この時点で首相会見はしばらくなかった。

 今回の件はコロナ対応でのリーダーの発信というお題も見えてきました。「あまり呼びかけしない」と「過剰な呼びかけ」。両極端だなぁ…。(時事芸人)

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