鈴木亜由子、五輪メダル獲得で有森、野口に並ぶ…「今の自分を超えたい」

東京五輪代表を内定させた鈴木亜由子
東京五輪代表を内定させた鈴木亜由子

 東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ=が7日、合宿中の北海道・網走市でオンラインの合同取材に応じた。2度目のマラソンとなった昨年9月の代表選考会・MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で五輪切符をつかみ、今後は来春の国内マラソン、そして8月の大一番へと続く。4戦目で五輪メダル獲得となれば、日本女子マラソンでは1992年バルセロナ五輪銀の有森裕子と、2004年アテネ五輪金の野口みずきに並び最速となる。

 東京五輪女子マラソンまで、8月7日でちょうど1年。鈴木は「『超える』がテーマ。どんな状況であれ、今の自分を超えたいと思っている。メダルを目指したい」と、爽やかな表情で心境を明かした。五輪延期を準備期間と前向きにとらえ、コロナ禍でもできることを積み上げていた。

 マラソン転向から約2年。初レースで優勝した18年北海道と、前田穂南(24)=天満屋=に続く2位で代表権を獲得した昨年9月のMGCという夏レース2戦しか走っておらず、高橋昌彦監督は「マラソン選手としては初心者マーク」と指摘する。今後は11月の全日本実業団対抗女子駅伝で今季初戦を迎え、さらに来年2、3月の国内マラソン出場を想定。東京マラソンなどの高速レースで力試しするつもりだ。

 経験こそ少ないが、レジェンドたちも通った道だ。日本女子の五輪マラソンのメダリストは3人。鈴木にとって来夏の五輪がマラソン4戦目となった場合、メダル獲得となれば、有森と野口に並んで日本女子最速。鈴木も「回数が多ければいいというものではなく、練習が1番だと思っています」と、自信を示した。高橋尚子の00年シドニー五輪金メダルが5戦目だったことからも、レースの少なさは決してハンデにならない。

  • 日本女子メダリストと鈴木の五輪までのマラソン戦績

    日本女子メダリストと鈴木の五輪までのマラソン戦績

 1月に初めて右太もも裏肉離れを経験した。7月のホクレン中長距離チャレンジではマラソン代表の前田、一山麻緒(23)=ワコール=がトラックで自己記録を更新したが、鈴木に焦りはない。「正直、もし今日(7日)が本番ならベストな状態で立てただろうかと疑問なところもある」と苦笑しつつ、肉離れは今まで使えていなかった筋肉が使えている証拠と捉える。

 東京から札幌への開催地変更や延期など、不測の事態を乗り越えて挑むことになる42・195キロ。まだ進化の過程にいる28歳は、「ゴールへのたどり着き方は人それぞれ。それを信じて、やっていくだけ」。背伸びはせずに、鈴木らしく駆け抜けていく。(太田 涼)

 ◆鈴木 亜由子(すずき・あゆこ)1991年10月8日、愛知・豊橋市生まれ。28歳。小学2年から陸上を始め、豊城中ではバスケットボール部に所属しながら全中1500メートル連覇。時習館高へ進み、全国高校総体3000メートル8位。名古屋大経済学部を経て2014年に日本郵政グループに加入。15年北京世陸5000メートル9位。16年リオ五輪5000メートル出場(予選落ち)。家族は両親と兄、姉。

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日本女子メダリストと鈴木の五輪までのマラソン戦績
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