東京五輪女子マラソン代表・鈴木亜由子「道は人それぞれ」 1年後に花咲くために

鈴木亜由子
鈴木亜由子

 東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ=が7日、オンラインで合同取材に応じた。大一番までちょうど1年となり「テーマは『超える』。どんな状況であれ、今の自分を超えられたなと思ってスタートラインに立てたらいいですね。メダルを目指して走りたい」と心境を明かした。

 爽やかな表情で合宿中の北海道・網走市から取材に応じた鈴木。「1年延期だったり、ケガだったり、厳しいときもあるけれど、この状況乗り越えていけば、さらに強くなると思っている。道は一つではないですし、日々試行錯誤していくことで、力もついていく。今は力をためるときだと思ってやっている」と気負いはない。コロナ禍でも体幹トレーニングなど自分にできる範囲で研さんを積んだ。

 昨年9月の代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で2位に入り五輪切符をつかんだが、今年2月の米・アルバカーキ合宿で右太ももを肉離れ。「初めての箇所をケガしたので、慎重に経過を見ながら治した。正直、もし今日が本番ならベストな状態で立てただろうかと疑問なところもある」と苦笑い。だが、これまで使えていなかった部分が使えている証拠でもあり、延期を準備期間ととらえる前向きさもあって落ち込むことはなかった。

 マラソンの自己記録は2時間28分32秒。初フルながら優勝した18年北海道と昨年9月のMGCの2回しか経験がなく、指導する高橋昌彦監督は「マラソン選手としては初心者マーク。本番は来年8月なので、2、3月あたり、海外というのはちょっと難しいので、国内で開催されればその時期にもう1本走りたいと考えています」とレースを1本想定している。世界と戦うためには高速レースに耐えうるスピード持久力が必要。自己記録の更新といった結果はもちろん、そのテストとして出場するとなるとハイレベルな戦いが予想される東京マラソンあたりが視野に入る。

 同じく代表の前田穂南(24)=天満屋=と一山麻緒(23)=ワコール=が7月のホクレンディスタンスシリーズで好記録を連発したが、鈴木に焦りはない。「今思うのは、目標に向かって、道は人それぞれ。ゴールへのたどり着き方があるので、それを信じて、やっていくだけ。そういう姿を感じていただけるなら、いいのかなと思います」。背伸びはいらない。1年後の舞台へ、マイペースに走り続ける。

 ◆鈴木 亜由子(すずき・あゆこ)1991年10月8日、愛知・豊橋市生まれ。28歳。小学2年から陸上を始め、豊城中ではバスケットボール部に所属しながら全中1500メートル連覇。時習館高へ進み、全国高校総体3000メートル8位。名古屋大経済学部を経て2014年に日本郵政グループに加入。15年北京世陸5000メートル9位。16年リオ五輪5000メートル出場。家族は両親と兄、姉。

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