【阪神】藤井聡太棋聖そっくり高橋遥人、「勝負手」遅球使い11K!7回0封…チームも今季初の完封勝ち

1回無死、北村(右)から空振り三振を奪う高橋。7回無失点11奪三振で今季初勝利を挙げた(カメラ・石田 順平)
1回無死、北村(右)から空振り三振を奪う高橋。7回無失点11奪三振で今季初勝利を挙げた(カメラ・石田 順平)

◆JERAセ・リーグ 阪神11―0巨人(6日・甲子園)

 ほえた。高橋は珍しく感情を爆発させた。4点リードの5回。この日初安打を許し、2死一、三塁。代打・陽岱鋼を迎えた場面だった。「絶対抑えようと思いました」。こん身の149キロ直球で自己最多を更新する11個目の三振。5回まで5者連続Kを含む毎回の複数奪三振で7回3安打無失点とし、復帰戦で349日ぶりの白星をつかんだ。

 開幕から先発陣の中心として期待されたが、5月下旬に左肩のコンディション不良が発覚。初登板は大幅に遅れた。それでも最速150キロの直球に昨秋から挑戦してきた「遅球」のチェンジアップ、カーブをまぶして成長した姿を披露。亜大の同期・北村も3打数無安打に封じた。自粛期間中に日記をつけ始めた左腕は396日ぶりのお立ち台で「(今日は)自分で『ナイスピッチング』って書いて終わります」とほほ笑んだ。

 かつての仲間が手本になっている。同級生の横田慎太郎氏が脳腫瘍の闘病を経て、昨季限りで引退。1年目からけがの多かった高橋は、横田氏と鳴尾浜でリハビリする時間が長かった。「自分はすぐ弱音が出ちゃうんですけど、ヨコ(横田)はすごいですよ。本当に黙々とやっていて。(周囲から)『見習え』とよく言われました。苦しかったですけど、一緒にやると楽しくて」。学んだのは前を向く大切さ。今季も早々に離脱したが、その分下半身を徹底強化した。不安になっても、弱気になることはなかった。

 高橋の快投でチームは今季初の完封勝ち。8試合ぶりの2ケタ得点も呼び込み、矢野監督は「期待通りの素晴らしい投球。安心して見られた」と絶賛した。「去年は最後ダメだった。(今後も)1試合1試合、しっかり試合をつくっていけたらと思います」と背番号29。故障明けということもあり次回登板は未定だが、頼もしい男が帰ってきた。(中村 晃大)

  • 並んで笑顔を見せる植田(左)と高橋(代表撮影)

    並んで笑顔を見せる植田(左)と高橋(代表撮影)

 ◆高橋遥人(たかはし・はると)

 ▼生まれとサイズ 1995年11月7日、静岡市生まれ。24歳。181センチ、82キロ。左投左打。血液型A。年俸2200万円。

 ▼球歴 静岡・西奈小3年時に野球を始め、常葉学園橘中で全国中学大会優勝。常葉学園橘高(現常葉大橘高)2年夏に甲子園出場。亜大から17年ドラフト2位で阪神入団。通算26試合で6勝12敗、防御率3.57。

 ▼似ている有名人 藤井聡太棋聖。金本知憲前監督も「似ている」とお墨付き。

 ▼性格は温厚 亜大・生田監督の娘と大の仲良しで、一緒に「まんが日本昔ばなし」を見ていた。囲み取材などで話すのは苦手。

試合詳細
1回無死、北村(右)から空振り三振を奪う高橋。7回無失点11奪三振で今季初勝利を挙げた(カメラ・石田 順平)
並んで笑顔を見せる植田(左)と高橋(代表撮影)
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