【女子野球】磯崎由加里があわやノーヒットノーランの好投、エイジェックが初優勝

決勝を終え、広橋公寿監督(手前)と笑顔で記念撮影する磯崎由加里(前列中央)らエイジェックとエイジェックBCナイン(後列右端は川端友紀、前列右端は吉田えり)(カメラ・軍司 敦史)
決勝を終え、広橋公寿監督(手前)と笑顔で記念撮影する磯崎由加里(前列中央)らエイジェックとエイジェックBCナイン(後列右端は川端友紀、前列右端は吉田えり)(カメラ・軍司 敦史)

◆栃木さくらカップ2020最終日 ▽決勝 エイジェック4―0エイジェックBC(6日、栃木・エイジェックさくら球場)

 東日本で今季初めてとなる女子硬式野球大会の決勝が行われ、クラブチームのエイジェック(栃木)が初優勝。元日本代表で昨年まで女子プロ野球・埼玉でプレーした磯崎由加里(29)が、あと1人でノーヒットノーランという好投をみせた。

 6年ぶりにアマチュアに戻ってきた磯崎が圧巻の投球をみせた。決勝は敗者復活戦を勝ち抜いた若手チームのエイジェックBCとの身内対決になったが、お互い知り尽くしている存在。磯崎は低めに集めストライク先行で優位に進めるピッチングで最終7回2死まで1四球無安打ピッチング。ここで手の内を知る辻野玲奈に初球を中前に運ばれたが、1安打完封で今季初めての大会を締めくくった。

 尚美学園大のときに2度、完全試合を達成しているが、「本当に悔しかったです」と振り返った磯崎。「野手のみんなが意識して、きわどい球も必死に取っていてくれたからなおさら。助けられていたのでね」とアシストしてくれたナインに感謝した。

 昨年の女子プロ野球大量退団でプロに区切りを付け、一度は現役引退を考えた。しかし日本代表「マドンナジャパン」や埼玉で同僚だった川端友紀(31)ら多くの仲間に声をかけてもらい、「辞めたときは後悔はなかったのですが、改めて自分は野球が好きなんだと思った」と2月にエイジェック入り。コロナで練習が思うように進まない中、元西武の広橋公寿監督(63)らの指導を受け腕を磨いた。

 「入った頃は、ちょっと納得いかなかったピッチングだったけれど、夏になって彼女らしい投球が戻ってきた」と広橋監督も高評価。あくまでも目標は10月に予定されている全日本クラブ選手権に優勝することだが、「いいはずみになりました」とナインに期待する。

 「プロと違って負けたら終わりなので、アマの大会は別の緊張感がありました。野球を辞めようと思ったこともあったけれど、私は野球がないとダメだなと思った。やっぱり野球ができる毎日に感謝しないと」。日本を代表する投手・磯崎が新たなステージで再び頂点を目指す。

 ◆磯崎 由加里(いそざき・ゆかり)1991年7月26日生まれ、山口県宇部市出身。29歳。埼玉栄高、尚美学園大、クラブチームの侍を経て15年より女子プロ野球・埼玉アストライアで5年プレー。19年オフに退団しエイジェックに入社。日本代表「マドンナジャパン」として2010年の第4回IBAF女子W杯(ベネズエラ)から3大会連続出場。12年の第5回大会(カナダ)では大会MVP、最多勝利、ベストナインを受賞した。

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