【楽天】涌井秀章、1安打完封で開幕6連勝 ノーヒッターあと2人も新球「こやシン」に手応え

6連勝のポーズを取る涌井秀章(カメラ・佐々木 清勝)
6連勝のポーズを取る涌井秀章(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 楽天6―0ソフトバンク(5日・楽天生命パーク)

 一瞬の悲鳴の後に大きな拍手が湧いた。球団史上初のノーヒットノーランへあと2人に迫った123球目。涌井が代打・川島に浴びた打球の視線の先に内野手はいなかった。唯一の安打となる中前安打。「川島さんが打席を外したので嫌な予感がした。ボール自体はバットも折れていたし押し込めていたと思うので悔いはないです」。気持ちを切らすことはなかった。

 表情ひとつ変えずに、2者連続三振を奪って締めくくった。最後の打者・柳田には最速149キロも計測。「まだまだいけるとアピールしておこうかなと。本当は150を出そうと思って腕を振ったのでがっかりしました」という余裕もあった。132球で1安打2四球の完封劇。横浜高の先輩・松坂に憧れて完投にこだわってきた右腕にとっては「0で終われたのが一番大事なこと」と納得だった。

 開幕から無傷の6連勝。2ケタ勝利は3年間ないが、34歳を再生に導いたのは小山投手コーチに伝授してもらった「こやシン」だ。2月のキャンプで新球シンカーに挑戦。これまでも多彩な変化球を操ってきたが「ストレートとそこまで変わらないスピードでバッターに食い込んでいく。バッターも狙いを絞ることはなかなかできない。だから難しいと思う。ストライクゾーンで動いていくから」とさらに投球の幅を広げた。

 涌井自ら「こやシン」と名付けた新球。この試合でも16球を投じた。操る投手は少ないが「『こやシン』の名前は広めようとしているから、ぜひ記事にしてほしいね」と売り込むほど手応えをつかんでいる。

 西武時代の10年5月7日に1安打完封を達成した時も相手はソフトバンクで先発は和田だった。08年北京五輪の“戦友”との対決も制し、チームも同率首位に立った。「ノーヒットノーランやって10勝分なら全力で狙うけど、まだチャンスはあると思う。一回はやってみたいと思いますけど、西口さんと一緒でだいたい9回に打たれるんだろうなと思います」。新天地・仙台で誰よりも輝いていた。(安藤 宏太)

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