◆高校野球 和歌山代替大会 ▽準決勝 智弁和歌山12―3日高=7回コールド=(6日・紀三井寺)
和歌山では智弁和歌山が4番・徳丸天晴(てんせい、2年)が3安打4打点と活躍し、夏の公式戦“4連覇”に王手をかけた。
“天晴れ(あっぱれ)”な活躍でチームを決勝へ導いた。1年春から4番に座る2年生の徳丸天晴は1回無死満塁で打席に立った。185センチ、86キロの素早いフルスイング。勢いよく中堅の頭を越えた打球は走者一掃の先制二塁打になった。2回にも無死三塁から中前適時打。「数試合タイミングがあっていなかったので、そこを意識していました」と冷静に分析した。5打数3安打4打点。「チームのために打てて、うれしかった」と笑みを浮かべた。
プロ5球団のスカウト陣が視察に訪れ、巨人・武田チーフスカウトは「来年の(ドラフト)候補に入ってくる」と期待を寄せた。「プロを目標として頑張っています」と徳丸。高校通算16本の強打者は「とにかく自分のスイングで」と3年生を“最後の優勝”へと導くために奮闘する。(森脇 瑠香)