Qちゃん、熱気最高…カメラマンがファインダー越しに見た2000年シドニー五輪

まぶしいほどの日差しが降り注ぐ中、35キロ付近でサングラスを外しゴールへ向かってスパートした高橋尚子。両手を突き上げ2時間23分14秒でテープを切り、日本陸上女子では初の金メダルを獲得した(カメラ・清水 武)
まぶしいほどの日差しが降り注ぐ中、35キロ付近でサングラスを外しゴールへ向かってスパートした高橋尚子。両手を突き上げ2時間23分14秒でテープを切り、日本陸上女子では初の金メダルを獲得した(カメラ・清水 武)

 スポーツ報知のカメラマンが、五輪の現場で撮影した瞬間を振り返る企画の第3回は2000年シドニー大会。カメラマンは当時、会場で入り乱れたさまざまな感情を感じ取っていた。

 五輪にはさまざまな“密”がある。

 大会期間中、シドニーの街中を歩いていると、交通整理をしていた女性警官がこちらに近づいてきて突然、ハグして密着してきた。「えーっ、何か悪いことしたっけ?」などと動揺している私を指さし、「ウェールズ!」と叫んだ。そう、前年に取材したラグビーW杯で買ったウェールズ代表のジャージーを着ていたのだった。

 話を聞くと、彼女はウェールズ出身で祖国のジャージー姿の私を同胞と思い、興奮して抱きついてしまったとのこと。陽気なオージーたちだが、さすがに普段は見知らぬ人にハグはしないというので、五輪の熱気のせいだったのであろう。

 と、そんなわけで女子マラソンのQちゃんこと、高橋尚子である。陽炎(かげろう)が揺らぐスタジアムで、金メダルへのゴールシーンはシドニーで最高に“濃密”な瞬間だった。(カメラマン・清水 武)

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