世界一の母…カメラマンがファインダー越しに見た2000年シドニー五輪

田村亮子が金メダルを決めた瞬間、感極まり泣き崩れた母・和代さん(カメラ・朝田 秀司)
田村亮子が金メダルを決めた瞬間、感極まり泣き崩れた母・和代さん(カメラ・朝田 秀司)
会場に駆けつけた応援団に笑顔で手を振る田村(カメラ・朝田 秀司)
会場に駆けつけた応援団に笑顔で手を振る田村(カメラ・朝田 秀司)

 スポーツ報知のカメラマンが、五輪の現場で撮影した瞬間を振り返る企画の第3回は2000年シドニー大会。カメラマンは当時、会場で入り乱れたさまざまな感情を感じ取っていた。

 田村亮子にとって念願だった金メダルを決める柔道女子48キロ級決勝。私は母・和代さんら応援団が陣取る観客席の近くで、終了の瞬間の表情を狙っていた。

 周りは関係者や潜り込んだ他社のカメラマン、テレビクルーらも大勢いた。あまり目立った動きをするとセキュリティーが飛んできて会場からつまみ出されるので、まさに息を潜めていた。異様な熱気が大歓声に変わった瞬間、一瞬にして数十人の報道陣が和代さんの元へ。私も負けないよう突っ込んだが、うまくファインダーに和代さんを捉えられない。それでも無我夢中でシャッターを切り、何とか撮れたのがこの1枚。表彰式後は、振られた日の丸の向こうでメダルを掛け笑顔で手を振る田村もカメラに収めることができた。

 感動を胸に…と言いたいところだが、一つ心残りがある。そう、私はその場にいながら、金メダルを決めた瞬間を見ることができなかったのだ。(カメラマン・朝田 秀司)

田村亮子が金メダルを決めた瞬間、感極まり泣き崩れた母・和代さん(カメラ・朝田 秀司)
会場に駆けつけた応援団に笑顔で手を振る田村(カメラ・朝田 秀司)
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