うどん好きの藤井聡太棋聖を待つ「伝説の肉うどん」 4日から神戸・有馬温泉で王位戦第3局

神戸牛がのった伝説メニュー「肉うどん」
神戸牛がのった伝説メニュー「肉うどん」

 将棋の藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に挑戦している第61期王位戦7番勝負の第3局が4~5日に神戸市で行われる。対局場となる有馬温泉の老舗旅館「中の坊瑞苑(ずいえん)」では、伝説の勝負めし「肉うどん」の準備を整え、史上最年少タイトル獲得者と史上最年長初タイトル獲得者を待っている。

  • 創業152年の「中の坊瑞苑」
  • 創業152年の「中の坊瑞苑」

 中の坊瑞苑は1982年から王位戦を中心に、王座戦、女流王位戦などでもタイトル戦の舞台になってきた「西の聖地」。対局中に提供される「肉うどん」は、地元神戸出身の谷川浩司九段(58=王位6期)がこよなく愛し、羽生善治九段(49=王位18期)に関しては「食べれば負けない」という不敗神話もささやかれた(スポーツ報知調べで5連勝中だが、食べて負けたことはある)伝説メニュー。木村王位も2014年の王位戦第5局でオーダーしている。

 同県小野市産の小麦「ふくほのか」を使用したうどん、メジカ節・サバ節・ウルメ節をブレンドしたダシに神戸牛の肩ロース肉をのせた逸品。入社以来9年間にわたってタイトル戦に携わってきた担当者の増垣恵さん(32)は2日、両対局者を迎え入れる当日を前にして「もちろんお好きなものをお召し上がりいただきたいですが、せっかくなので地元のものを…という思いもあります」と思いを語る。

 好材料となるのは、うどんは藤井棋聖の大好物という事実。16年のデビュー戦、17年の史上最多29連勝達成局、7月16日のタイトル獲得局でも注文しており、もはや縁起物とすら言える。木村王位も消化に良いものを好むため、2日間どちらかの昼食でオーダーする可能性は高そうだ。

 午前、午後ともに提供されるおやつは、フルーツ盛り合わせやケーキなどの定番メニューのみならず、夏らしい「わらび餅」や「冷やしぜんざい」も。有馬温泉名物の強炭酸飲料「ありまサイダーてっぽう水」や、かつて木村王位が注文した「てっぽう水ドロップス」も用意される。

 有馬屈指の人気旅館だが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、4月7日から6月11日まで休館を余儀なくされた。増垣さんは「当館として阪神大震災以来の経験で、再開当初もかなり厳しいものがありました。ようやく(客足が)回復してきて、7月の4連休で満室(の予約)をいただいたりしましたが、例年以上に注目していただいている今回の対局を機に、さらに…」と願っている。

 もともと「肉うどん」(2530円)はルームサービス用の単品メニューだったが、今年は第3局後に期間限定で館内レストラン「旬彩 猪名野」で、対局者に提供する「肉うどん膳」(3500円=天ぷらや前菜などが付く)を一般客にも提供する予定となっている。中原正俊店長(53)は「期待を受けながら頑張っているお二人のように平常心でお迎えしたいです」と対局者に思いを重ねている。(北野 新太)

 〇…第3局は開幕2連勝と先行する藤井棋聖が一気に「史上最年少2冠」と「史上最年少八段」への王手を目指す一局になる。対する木村王位も、豊島将之竜王・名人(30)に挑戦した前期、中の坊瑞苑での第4局で285手の激戦に勝利。開幕2連敗後の2連勝で初タイトル獲得への転換点としただけに、勝って流れに乗りたい一局となる。先手は藤井棋聖。第1、2局とも話題を集めた「封じ手」も再び注目される。両者は3日、神戸市入りし、中の坊瑞苑での検分などに臨む。

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