ヤンキース・田中将大「戻ってこられて興奮」打球頭部直撃乗り越え復活登板

今季初先発したヤンキースの田中将大投手(ロイター)
今季初先発したヤンキースの田中将大投手(ロイター)

◆メジャーリーグ ヤンキース5-2レッドソックス(1日、ヤンキースタジアム)

 頭部への打球直撃による脳震とうで、開幕を負傷者リストで迎えたヤンキースの田中将大投手(31)が、1日(日本時間2日)、本拠地でのレッドソックス戦で今季初先発。50球ほどに制限された登板の中、2回2/3で51球を投げ、4安打、1四球、3奪三振で2失点(自責点1)だった。一歩間違えば大惨事のアクシデントを乗り越え、直球の最速は94マイル(151キロ)をマークした。

 田中が力強く蘇った。11年ぶりに復活したワインドアップから投げ込まれた今季第1球は94マイルの直球。右腕復活にこうするかのように2回のウルシェラの満塁本塁打などで打線も5点の援護をもらうと、予め制限された球数で、試合の序盤をつくった。5点リードの3回、ボガーツに右中間適時二塁打に失策がからみ2点(自責1)を失って交代。しかし、力のこもったピッチングに、「またこの場所に戻ってこられて興奮した。全てを出し切った感じ。疲れてますよ」と、達成感をにじませた。

 後遺症の心配やコロナ対策で、リハビリの過程で多くの制限がある中、着実に階段を上がった。昨年10月17日のア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦(アストロズ)以来、289日ぶりの公式戦登板。防御素材内蔵の帽子を被ってマウンドへ向かうと、楽天時代の恩師、故・野村克也氏の生前の言葉、「限界を感じたその先が本当の勝負だ」が歌詞に入った今季の登場曲「オンユアマーク」が、無観客の本拠地に流れた。

 「準備する期間がなかったので、しょうがない部分はある。ゲームレベルで投げて気づけたこともあったので修正して完成度を高めたい。上がり幅は大きいと思う」

 細かい制球やスタミナ面の課題を見据える視界は良好だ。コロナ禍による日程変更が相次ぎ、打ち切りの危機もあるが、「やると決めた以上は覚悟を持っている。危険は隣り合わせ。自分に出来ることをやっていくだけ」。ヤ軍との7年契約最終年。大きな試練を乗り越え、ワールド・シリーズ制覇へ、確かな一歩を踏み出した。(一村 順子)

 ヤンキース・ブーン監督「直球に勢いがあって良かった。彼にとって、力強く、重要なステップになった。チームが完全になるためのピースがまた加わった。こういった高額年俸選手は、チームに変化をもたらすことができる選手なんだ」

試合詳細

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請