【巨人】広島のお株奪う「次の塁を狙う意識」浸透 14安打11得点の猛攻…7年ぶりカープ戦5連勝

3回1死二、三塁、ウィーラーの左犠飛で生還する丸(右)(捕手・磯村)
3回1死二、三塁、ウィーラーの左犠飛で生還する丸(右)(捕手・磯村)

◆JERAセ・リーグ 巨人11―3広島(1日・東京ドーム)

 迷いはなかった。3回1死二、三塁。三塁走者・丸がタッチアップのスタートを切った。ウィーラーの左飛は長野が定位置から前進しながらつかんだ浅い当たりだったが、悠々と3点目のホームに滑り込んだ。相手がカットプレーの意思疎通を欠いたのも、それだけ虚をついたということだろう。

 原監督も「あれは大きかった。(浅いから)どうかな、というところでね」と絶賛した走塁で相手に与えたダメージは大きかった。無死一、二塁から丸の絶妙な送りバント(記録は内野安打)に味方の失策が絡んで勝ち越し点を許し、なお危機を背負っていた床田にしてみれば、フライが上がった瞬間に最少失点のまま切り抜けられると描いたはず。中島も右中間へ適時二塁打で続き、一挙3点を加えて主導権を握った。

 さらには5回2死二塁、中島の痛烈な右前安打で二塁走者・ウィーラーが激走。最後は捕手のタッチをかいくぐって左手で本塁をはたくスライディングを見せた。広島の右翼・鈴木誠も球界屈指の強肩だが、迷わずに本塁突入したところに高い走塁の意識を感じさせた。

  • 5回2死二塁、中島の右前安打で二塁走者・ウィーラー〈48〉が生還

    5回2死二塁、中島の右前安打で二塁走者・ウィーラー〈48〉が生還

 春季キャンプから石井野手総合コーチを中心に、ベースを最短距離で回る走塁練習を重ねるなど、常に一つでも先の塁を狙う意識をチーム内に浸透させてきた。“足にスランプはない”とは球界の常識で「他のチームができることは、うちでもやらないと」と石井コーチも口酸っぱく指導していた。例えば16年からリーグ3連覇を達成した広島の原動力は足を絡めて「先の塁」「次の1点」といった畳かける攻撃にあった。その赤ヘル軍団を相手に、お株を奪うような好走塁の連続で圧倒した。

 先発野手全員安打となる14安打11得点の猛攻で“梅雨明け”を宣言し、ここのところ登板が増えていた勝利の方程式に休養を与えられたことも大きい。優勝した昨季も唯一負け越すなど、5年連続負け越しと近年苦しんでいる広島相手に7年ぶりの5連勝を飾り、今季対戦は6勝1敗1分けとした。「明日はかなり強い気持ちでカープも来るだろうから、こっちも負けないように準備をして戦いたいね」と指揮官はかぶとの緒を締めた。勝つべくして勝つ。そんな雰囲気が漂ってきた。(西村 茂展)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
試合詳細
3回1死二、三塁、ウィーラーの左犠飛で生還する丸(右)(捕手・磯村)
5回2死二塁、中島の右前安打で二塁走者・ウィーラー〈48〉が生還
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