照ノ富士、足踏み2敗…勝てばV負ければ巴戦

2敗目を喫し、悔しそうな表情を見せる照ノ富士
2敗目を喫し、悔しそうな表情を見せる照ノ富士

◆大相撲七月場所14日目 〇正代(寄り切り)照ノ富士●(1日・両国国技館)

 勝てば30場所ぶり復活Vを引き寄せていた1敗の幕尻・照ノ富士(28)=伊勢ケ浜=は、3敗の関脇・正代(28)=時津風=に寄り切られて足踏みした。1差で追っていた新大関・朝乃山(26)=高砂=も、結びで平幕の照強(25)=伊勢ケ浜=に足取りで敗れて共倒れする大波乱。千秋楽は3敗を守った関脇・御嶽海(27)=出羽海=も含めた4人に賜杯を抱く権利がある。照ノ富士は2日の御嶽海戦に勝てば自力Vだが、負けると1994年春場所以来となる3人による優勝決定ともえ戦となる。

 「伊勢ケ浜軍団」の力で、照ノ富士が単独トップを守った。勝って、2敗の朝乃山が負ければ優勝が決まっていた正代戦。立ち合いから二本差され押し込まれると、相手のいなしに体勢が崩れた。土俵際で立て直す間もなく、寄り切られて2敗目を喫した。取組後の花道ではリプレー映像は確認せず。今場所初めて、リモート取材にも応じなかった。

 一時は単独首位を失ったが、結びの一番で兄弟子の照強が、朝乃山を足取りの奇襲で下した。「付け人の錦富士が、『もしかしたらいけるんじゃないですか』と言ってくれたので、その言葉を信じた」と照強。前日には“援護射撃”を誓っていたが「伊勢ケ浜軍団として、親方のためにも援護できるように頑張っていきたい」と、有言実行した。

 照ノ富士にとって、再びトップで迎える千秋楽。大関時代に4勝2敗の御嶽海に勝てば、文句なしの優勝だ。両膝のけがや糖尿病などの影響で序二段まで落ち、元大関としては史上初めて幕内に帰ってきた今場所。千秋楽の白星は、昭和以降では1976年秋場所で魁傑しか成し遂げていない、大関陥落後の平幕Vにつながる。5年ぶり2度目の賜杯は、最後は自力でつかみ取る。(大谷 翔太)

 ◆3人以上による優勝決定戦 1947年夏場所に優勝決定戦制度が始まって以来、3人以上で争われたのは過去9回。直近では5人が96年九州場所(武蔵丸=優勝、曙、若乃花、貴ノ浪、魁皇)。4人は97年春場所(貴乃花=優勝、曙、武蔵丸、魁皇)。3人は94年春場所(曙=優勝、貴ノ浪、貴闘力)があった。決定戦の仕組みは、3人の場合はいずれかが連勝するまで戦うともえ戦。4人はトーナメント戦で、5人はくじ引きでシードを決め、残る4人が1回戦を行う。勝ち上がった2人とシードによるともえ戦となる。

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