【静岡】静商が静高を撃破で4強…エース高田琢登146キロ激投「力を出し切りたい」

最後の打者を二ゴロに打ち取り、笑顔を見せる静岡商・高田
最後の打者を二ゴロに打ち取り、笑顔を見せる静岡商・高田

 ◆高校野球代替大会 ▽静岡・準々決勝 静岡商3―2静岡(1日・清水庵原)

 4強が出そろった。静岡商はプロ注目左腕・高田琢登(3年)が7安打2失点(自責1)の好投を見せ、昨夏県王者の静岡を3―2で下して5年ぶりに準決勝進出を決めた。高田は最速146キロをマークし、8三振を奪った。浜松開誠館は島田商に6―0で快勝し、創部23年目で初の4強。駿河総合は2年連続、聖隷クリストファーは8年ぶりのセミファイナル。2日は草薙・清水庵原で準決勝の後、草薙で決勝が行われる。

  • 静岡県高校野球大会
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 自然と笑みがこぼれた。7回2死一塁、最後の打者を二ゴロに斬った静岡商・高田が小さく左拳を握った。自身の適時打も含む初回の3点を守り抜いた。夏通算18度目となる伝統の一戦は、静商が1点差で勝利。「静高は昔から関係がある学校で(7月5日の)練習試合でも負けている。勝ち切れたことは選手みんなも(静高OBの)父もうれしいと思う」と白い歯を見せた。

  • 初回に3点を奪い、盛り上がる静岡商ベンチ
  • 初回に3点を奪い、盛り上がる静岡商ベンチ

 最速146キロの直球を軸に、丁寧に攻めた。「外角低めなら長打にならない」。丹念に低めを突き、緩いチェンジアップも混ぜて的を絞らせなかった。先週体調を崩し、体重が約4キロ減。「まだ完全には戻っていない」状態だが、2回にはアウトの全てを三振で奪うなど合計8K。104球で今夏2度目の完投をマークし「恵みの雨になりました」と1週間の順延に感謝した。

 仲間にも助けられた。1点差の5回無死一塁。カウント3―2からクイックで投じ、三振。捕手の対馬勇斗主将(3年)が二盗も阻止してゲッツーを完成した。「対馬が絶対刺してくれると思ってた」。日頃ブルペンでは練習の1割がクイック。強肩を披露した相棒も「いい“共同作業”ができました」と胸を張った。

 ネット裏には西武・潮崎哲也編成グループディレクターら、プロ8球団の関係者が並んだ。ヤクルト・伊東昭光編成部長は「投げっぷりが良く、真っすぐのスピンが効いている」。楽天・部坂俊之スカウトも「横浜・松本隆之介、高崎健康福祉大高崎・下慎之介と併せて、左の高校生では(実力が)抜けている」と高評価する。

 3回に1点、4回に適時失策でもう1点奪われたが決定打は許さず。父・晋松監督(50)も「粘り強く投げました」とねぎらった。チームは雨天順延となった7月26日の練習後、各選手が保護者へのビデオメッセージを撮影。この日の朝それぞれが感謝の思いを込めた動画を贈ったという。晋松監督は「僕はまだ見てない。見たら泣いちゃうから」と明かしたが快投が何よりのプレゼントになったはずだ。

 2日は聖隷クリストファーと準決勝、勝てば午後の決勝が待つ。連投について指揮官は「これから考えます」とした。1日2試合登板は過去、経験がないという。「高校野球生活もあと1日。3年生全員で、力を出し切りたい」とエース。06年以来、14年ぶりの県制覇へ。ラストデーに夢を実現する。(武藤 瑞基)

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