5か月ぶり歌舞伎座が公演再開 拍手に片岡愛之助「涙が出そう」

コミカルな動きで笑いを誘った「棒しばり」の中村勘九郎(右)と坂東巳之助。後方の三味線奏者らはマスクを着用
コミカルな動きで笑いを誘った「棒しばり」の中村勘九郎(右)と坂東巳之助。後方の三味線奏者らはマスクを着用

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から休演していた東京・歌舞伎座の「八月花形歌舞伎」(26日まで、7・17日休演)が1日、約5か月ぶりに再開した。4部制の各部終演後に消毒するなど感染予防対策を徹底。松本幸四郎(47)を筆頭にTBS系ドラマ「半沢直樹」(日曜・後9時)でも人気の市川猿之助(44)、片岡愛之助(48)らが登場した。松竹の迫本淳一社長(67)は「半沢だけじゃないね。やっぱりホームグラウンドだからね」と俳優陣の熱演ぶりをたたえた。

 5か月ぶりの再開初日は午前11時、愛之助が中村壱太郎(29)とのコンビで豪快な「毛振り」を披露した「連獅子」からスタート。万雷の拍手で迎えられた愛之助は「お客さまから拍手のパワーをいただき、涙が出そうになりました」と語り、客席後方から見守った妻の女優・藤原紀香(49)も「お客さまの拍手が心からうれしかった」と目頭を押さえた。

  • 再開した歌舞伎座で入場のため並ぶ人たち
  • 再開した歌舞伎座で入場のため並ぶ人たち

 感染予防のため、1808席の客席は前後左右を空席として823席に限定。劇場入り口では体温測定用の赤外線サーモグラフィー、手指消毒用の消毒液を設置した。舞台上でも役者同士が通常より離れて芝居をするなどソーシャルディスタンス仕様となった。長唄、三味線は通常8人ずつだが、5人ずつとし間隔を空けて布製の特製マスクを着用した。

 1演目ごとの4部制で、各部終演後には客席の消毒、掃除を実施。感染予防の観点から役者、長唄、三味線や大道具などのスタッフを含む総勢100人も各部ごとに入れ替えに。関係者は「4つの劇団が興行をやっているようなものです」と説明した。役者同士が顔を合わせるのも舞台上に限定。楽屋あいさつも禁止で、ほかの部に出演する役者とは一切、接触しないように徹底した。

 第4部の「与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)」に登場した幸四郎は「新しい時代の、新しい歌舞伎の初日だと思っています」と再開を喜んだ。休演中もオンライン歌舞伎「図夢(ずうむ)歌舞伎」を6月から始めるなど伝統芸能の新たな可能性を模索した。それだけに「感謝の気持ちと、舞台に立てる喜び、歌舞伎ができることの幸せを感じると同時に、これから12か月の第一歩としての責任感もあります」と口にし、この日の意義をかみしめていた。

コミカルな動きで笑いを誘った「棒しばり」の中村勘九郎(右)と坂東巳之助。後方の三味線奏者らはマスクを着用
再開した歌舞伎座で入場のため並ぶ人たち
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