好楽門下のスウェーデン人落語家が「三遊亭好青年」を名乗り二ツ目昇進 羽織袴に悪戦苦闘

初の黒紋付きに悪戦苦闘した184センチの長身のじゅうべえ改め三遊亭好青年(右)は師匠の三遊亭好楽とともに笑顔
初の黒紋付きに悪戦苦闘した184センチの長身のじゅうべえ改め三遊亭好青年(右)は師匠の三遊亭好楽とともに笑顔

 落語家・三遊亭好楽(73)の弟子のスウェーデン人、じゅうべえ改め三遊亭好青年(34)が1日、二ツ目に昇進した。

 入門して4年。前日は最後のたて前座として浅草演芸ホールの昼夜公演を終えたばかり。「まだ実感がわかずバタバタしております」。二ツ目になると羽織の着用が許されるが、黒紋付きとはかまを前に四苦八苦。師匠・好楽の手助けを受け、何とか着ることができた。

 10番目の弟子であることから名付けた「じゅうべえ」から「好青年」への変更に好楽は「基本的に真面目な子。先輩たちにかわいがられている。前から考えていた」と由来を説明。電話で改名を告げられた好青年は「聞いたことがない言葉でポカンとしてしまった。意味を調べて、日本人的な名前だと思いました」。スウェーデン語ではschysst kille(シューシュト・キレ)。「まだ慣れないので高座でも間違えそうです」と苦笑いだ。

 小麦アレルギーで食べ物には苦労した。好楽とそば屋に行ったものの、そばとビールを堪能する好楽の横で、冷や酒とお新香をつまみながら「オツですな」と話したという。好楽は「外国人が『オツですな』だって。面白いでしょ」と笑顔でエピソードを語った。

 「前座修業では、上の人を喜ばせることを考えて、日本人の考え方を勉強しました」。先代・古今亭志ん五夫人の書道家・篠崎芳陽さんの書道教室に通うなど貪欲に日本文化と向き合っている。

 様々な師匠から噺を教わりネタ数は45。得意ネタは「つる」「真田小僧」。好きなネタは「たらちね」「やかん」など。今年1月にはスウェーデンに帰郷し日本人会で「時そば」を披露した。「将来は師匠をスウェーデンに連れていって落語会を開きたい」と夢を語った。

 上方では桂文枝(77)門下のカナダ人の落語家・桂三輝(さんしゃいん=50)がいるが、江戸落語では初の外国人落語家は「じゅうべえ改め好青年」の名前にふさわしい生真面目な男だ。

 ◆三遊亭 好青年(本名=ヨハン・ニルソン)1985年10月3日、スウェーデン生まれ。34歳。ストックホルム大在学中に南山大、中大に留学。中大では落語研究会で「ボルボ亭イケ也」で活動。16年に好楽に入門。身長184センチ。

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