【特別企画】前田健太との同級生対決でトドメ弾…坂本勇人2000安打への道 あと86本

2010年7月30日広島戦、前田健太との同級生対決で左越え19号ソロを放った坂本勇人
2010年7月30日広島戦、前田健太との同級生対決で左越え19号ソロを放った坂本勇人

 巨人の坂本勇人内野手(31)の通算2000安打達成が期待される今季。スポーツ報知では、「坂本勇人2000安打への道」と題して、これまでの勇人の活躍を、当時の記事で振り返る。

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 ◆巨人8―5中日(2010年7月30日・マツダスタジアム)[勝]ロメロ 4試合1勝[敗]前田健 19試合11勝5敗〔セーブ〕山口 44試合5勝2敗3セーブ

 ▼[本]=赤松4号(藤井・1回)岩本6号(藤井・5回)エドガー7号満塁(前田健・6回)坂本19号(前田健・6回)

 流れそうになる体を食い止めながら、バットを振り切った。マウンドでうなだれる前田健と対照的に、坂本勇人は勢いよくダイヤモンドを一周した。「崩されましたがしっかり振り抜いて芯でとらえることができた。やっと打てましたよ」。良きライバルとの対決では13打席ぶりの安打となる左越え19号ソロに、白い歯がこぼれた。

 とどめを刺した。6回、エドガーの劇的なグランドスラムで逆転した直後。坂本は冷静に獲物を狙っていた。「甘い球が来たら思い切っていこうと思っていました」。意気消沈した同級生右腕の初球、外角スライダーを技ありのフルスイングで粉砕した。公私ともに仲が良く、切磋琢磨(せっさたくま)する友だが、勝負となれば別。昨年の18本を上回り、自己最多となる節目の一発でマウンドから引きずり降ろした。

 持ち味である攻撃的な打撃を貫き、第3の鬼門を乗り越えつつある。一気にプロの階段を駆け上がってきた21歳だが、実は苦手なものが3つある。「開幕戦とオールスターには縁がないんですよ。あとは、7月もですね…」と苦笑いで明かす。19歳で開幕スタメンを奪った08年から、開幕戦は通算11打数無安打。球宴も3年連続で目立てなかった。そして最も気になっていたのが7月だった。

 昨季は開幕から打撃が好調で首位打者争いを演じたが、7月に急降下。腰痛を発症して3試合欠場するなど蓄積した疲労の影響もあり、月間打率2割5厘ともがき苦しんだ。そして今季も7月に入り月間打率1割台と低迷したが、28日の中日戦(東京D)で起死回生のサヨナラ3ランを放つなど勝負強さを発揮。フルイニング出場を続けながら今月20試合で打率2割1分2厘まで戻してきた。

 ただ、7月も、自己ベストの19本塁打も、通過点に過ぎない。「(個人記録は)シーズンが終わってから考えます。1本でも多く打ってチームに貢献したいですね」と真っすぐ前を見つめた。V4まで、立ち止まることなくひた走る。(橋本 純己)

巨人

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