【滋賀】伊香、プロ注目の最速140キロ右腕・隼瀬一樹が登板せずに敗退

8回の代打で左前安打を放った伊香の隼瀬一樹
8回の代打で左前安打を放った伊香の隼瀬一樹

◆高校野球代替大会 ▽滋賀2回戦 大津商10―4伊香(東近江市湖東)

 中止になった今春のセンバツの近畿地区の21世紀枠候補に選ばれていた伊香が2回戦で敗退した。初回に2点を先取したが、3―1の5回に四死球や暴投が重なり、6失点。最速140キロ右腕の隼瀬一樹(3年)は7点を追う8回に代打で出場して左前安打を放ったが、登板機会がないまま敗戦となった。

 隼瀬は「少し投球の調子を落としていた。同点になったら投げると監督にも言われたが、自分の打席で流れを引き寄せきれなかった」と言葉を詰まらせた。6回から“人生初”というマウンドに上がった竹原壮吾主将(3年)は4回3失点。「(21世紀枠候補に選ばれ)応援や期待がたくさんあった分、苦しい1年だった」と涙を浮かべた。

 スタンドからは、先天性の脳性まひのため車いすを使用する山本陸(3年)が絶えず声援を送った。隼瀬と親しくなり、野球部に入部した山本は隼瀬が代打で打席に入った際「落ち着けよ」と大きな声を出し、グラウンドに届いた。「焦っていた気持ちが楽になった。陸くんも同級生のメンバー。チーム一丸となって頑張ろうと思えた」と仲間の後押しを受け、最後まで諦めることはなかった。

 プロ注目右腕は「8月後半のトライアウト(プロ志望高校生合同練習会)に参加して、今は下を向かず目の前のことに集中してやっていきたい」とプロ志望届を提出することを明かした。「スピードではなくキレで勝負する投手になりたい」。最後の夏は終わってしまったが、夢に向けて本来の調子を取り戻す。

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