【巨人】大江竜聖、プロ初勝利…サイド転向から3か月、緊急事態を救った1回無安打0封

プロ初勝利を挙げた大江(左)は、原監督からの祝福に笑顔を見せた(カメラ・橋口 真)
プロ初勝利を挙げた大江(左)は、原監督からの祝福に笑顔を見せた(カメラ・橋口 真)

◆JERAセ・リーグ 巨人2―1広島(31日・東京ドーム)

 巨人が広島に競り勝ち、連敗を2で止めた。今季初先発の畠が5回途中で危険球により退場したが、救援5投手が無失点でつないだ。3番手の大江が6回の1イニングを無安打無失点に抑え、プロ4年目で初勝利を挙げた。チームは7月を14勝9敗1分けで終え、首位をがっちりキープ。8月もこのまま突っ走れ!

 大江は念願のウィニングボールをポケットに入れ、照れ笑いを浮かべてお立ち台に上がった。好救援でプロ初勝利。「今は頭が真っ白なので何を考えていいか分からないです…」と、素直な気持ちを口にし、球場のファンの笑いを誘った。

 6回。2―1と1点の失点も許されない状況で登板した。「次のピッチャーにつなぐという気持ちだけを持って投げました」。代打・中村奨、西川をゴロに打ち取り、菊池涼には四球。最後はピレラを内角低めの直球で詰まらせ、バットを粉砕して遊ゴロに抑え込んだ。

  • 6回に3番手で登板し無失点に抑えた大江

    6回に3番手で登板し無失点に抑えた大江

 7月24日に今季初昇格し、約1週間で6登板とフル稼働中。7月26日のヤクルト戦(神宮)から4試合連続で無失点だ。好調のカギは大胆なフォーム改良。個人調整期間中に宮本投手チーフコーチの勧めでサイドスローに転向した。最初は制球に苦しんだが、とにかく投げる機会を増やした。サイドの先輩・高梨からのアドバイスも生かし、約3か月という短期間で磨きをかけた。今では「左バッターが嫌がっている姿を見ると手応えがある」と“確信”を持っている。

 プロ初登板は昨年3月29日の広島戦(マツダ)。当時は1イニングを投げられず、2失点(自責1)と1軍の洗礼を浴びた。高卒4年目の今年を逃したらプロで生き残るのは厳しいと感じていた。オフは周囲から先輩たちとの合同トレを勧められたが、一人で集中したいと決心した。一人の練習は、時には自分に甘くなってしまうことがある。しかし大江は走り込みのメニューを増やし、ヨガにも挑戦するなど、自身の成長につながることは果敢に挑戦していた。

  • 19年、上手投げの大江

    19年、上手投げの大江

 ウィニングボールは「父親に渡したい」と、男手一つで育ててくれた父・広志さんに贈る。ファームでは大江が登板するたびに観戦に訪れる姿があった。父に勝利球を渡すという1年目からの目標をついに果たせる。

 3連投中という疲労も考慮し、原監督は「いると使っちゃうから」と、1日の試合はベンチ外にすることを明かした。だが大江はそのころ、ファンに「明日からもしっかり投げますので、応援よろしくお願いします!」とフレッシュに決意表明。これからもガムシャラに突き進む。(玉寄 穂波)

  • 大江の年度別成績

    大江の年度別成績

 ◆大江 竜聖(おおえ・りゅうせい)

 ▼生まれとサイズ 1999年1月15日、神奈川・座間市生まれ。21歳。173センチ、78キロ。左投左打。年俸620万円。独身。血液型A。

 ▼球歴 6歳から野球を始める。二松学舎大付高では1年夏と2年春に甲子園出場。16年ドラフト6位で巨人に入団。持ち球は直球、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ。

 ▼負けず嫌い 小学校低学年時には姉や兄に負けじと、400グラムのステーキを歯を食いしばりながら食べきった。

 ▼憧れの投手 小学生のときから杉内2軍投手コーチに憧れる。高校時代に杉内氏の著書は全て読み込み、1年目のオフは「杉内塾」に入門した。

 ◆先発が5回を投げ切らなかった場合の勝利投手

 記録員の判断で、勝利をもたらすのに最も効果的な投球を行った救援投手が勝利投手となる。巨人は4回に逆転したが、5回途中降板の先発・畠に勝利投手の権利なし。6回に3番手登板した大江が最も「効果的」に投球したと判断されたようだ。

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
試合詳細
プロ初勝利を挙げた大江(左)は、原監督からの祝福に笑顔を見せた(カメラ・橋口 真)
6回に3番手で登板し無失点に抑えた大江
19年、上手投げの大江
大江の年度別成績
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