亀井善行、涙のサヨナラ弾 レンズ越しに伝わってきたすさまじい気迫…17年6月18日 巨人カメラマン生涯最高の一枚

サヨナラ3ランを放ち高橋監督に迎えられ涙を流す亀井(カメラ・中島 傑)
サヨナラ3ランを放ち高橋監督に迎えられ涙を流す亀井(カメラ・中島 傑)

 スポーツの素晴らしさや感動を伝えられた写真はどれ? と聞かれたら間違いなくこの一枚と答える。ロッテとの交流戦で亀井善行選手が放ったサヨナラ弾だ。

 試合が延長に入ると、カメラマンはサヨナラ試合を想定する。打者の笑顔? ガッツポーズ? ナインに祝福されるシーン? いずれも絵になるが、この時の最高のシーンは「涙」だった。

 延長12回、1点を追う場面でのサヨナラ3ランは、前を打つマギーがこの日3度目の敬遠で歩かされて迎えた打席だった。それまでの2打席はともに好機で凡退。バッターボックスに入る彼から、すさまじい気迫がレンズ越しに伝わってきた。

 ボールは打った瞬間に本塁打と分かる弾道でライトスタンドに飛び込み、雄叫びを上げガッツポーズ。そのままダイヤモンドを一周する姿を追った。

 本塁付近には、歓喜に沸くナインが集まっていた。そこに埋もれて亀井の姿が見えない。焦りながらレンズを向け続けた。すると、人だかりの中から、亀井が突然姿を見せた。両手を広げる高橋由伸監督の胸に飛び込んだ。

 選手たちの間から、奇跡的に捉えることが出来た1枚。兄貴分として慕う指揮官の前で流した男の涙が、この打席にかけた意地と執念を物語っていた。(中島 傑 2010年入社)

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