コーヒーと川崎球場と大仁田厚…金曜8時のプロレスコラム

ラオス産コーヒーの輸入焙煎事業を始めた大仁田厚
ラオス産コーヒーの輸入焙煎事業を始めた大仁田厚

 元参院議員でプロレスラーの大仁田厚(62)からコーヒーが送られてきた。大仁田が2年前から住んでいる佐賀・神埼市で、社会貢献事業を目的とした「ラオ・ジャパン合同会社」(通称ラジャ・コーヒー)を設立したという。

 コーヒー通の大仁田が、ラオスの農園と契約し輸入焙煎事業を始めたのだ。「ラオスのコーヒーは本当においしくて、日本の皆さんにも飲んでほしいんです。特においしいのが、ジャコウネココーヒー。これをきっかけに両国の絆がさらに深まればいい」7月1日に神埼市に焙煎所を開設し、障がい者を雇用して、地域の活性化を図っている。コーヒーソムリエの資格も取得し、エチオピア、グアテマラ、インドネシア産のほか、「神埼ブレンド」も開発した。

 7回引退し、7回復帰したプロレスを大仁田はついにやめて、コーヒーに生きる道を選んだ…という美談にしたい所だが、そうではなかった。8月29日に神奈川・富士通スタジアム川崎(川崎富士見球技場)で電流爆破デスマッチを行うという。富士通スタジアム川崎は、かつて大仁田が主戦場にした川崎球場の跡地にできたアメリカンフットボール球技場だ。大仁田が2017年10月31日の7年ぶり7度目の引退試合の会場として候補に挙がりながら実現できなかったフィールドだ。

 仕掛けたのは佐藤光留(40)。昨年6月3日にバイク事故で亡くなった元世界ジュニアヘビー級王者の青木篤志さん(享年41)とのコンビで大仁田(&渕正信)と全日本プロレスでアジアタッグを争った因縁のある男がツイッターで呼びかけた。「巨大な敵を相手に逃げも隠れもしなかった大仁田厚が生きる場所は、8月29日の富士通スタジアム川崎。旧『川崎球場』なんじゃないですか」と青木さん追悼を兼ねた「佐藤光留デビュー20周年記念興行」への参戦を公開オファー。

 大仁田は「同日に新日プロレスは神宮球場、すごい挑戦だぜ。俺の初めての川崎球場VS新日プロレス横浜アリーナ。そこから川崎伝説がはじまったのだ」と1991年9月23日のFMW川崎球場と新日本プロレス横浜アリーナの興行戦争を思い出して「川崎伝説復活だぜ」と熱い思いがこみ上げた。

 新発売されたラジャコーヒーだが、新型コロナウイルスの影響で、ラオスからコーヒー豆の輸入が遅れ「大仁田厚セレクト・スペシャリティコーヒー」をネット通販している。このコロナ禍で新規事業を展開するのは並大抵のことではないはず。輸入が軌道に乗るまで、広告塔としてプロレス活動を展開することは非難されるべきではないだろう。今年は電流爆破デスマッチ30周年(1990年8月4日、レールシティ汐留でのターザン後藤戦が起点)。30年の苦みと渋みが詰まった川崎決戦をコーヒーを飲みながら眺めたい。(酒井 隆之)

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