【HAKONE LIFE】競技から市民コーチに転身した順大OB甲斐大貴氏、走る楽しさを伝える

甲斐大貴氏(本人提供)
甲斐大貴氏(本人提供)

 悔しさが今に生きる。順大で箱根駅伝を目指しながらも届かなかった甲斐氏は「あの思いをしたからこそ、走ることの純粋な楽しさに気づけたし、伝えていきたいと思った」と笑顔で振り返る。3年時には登録メンバー入りを果たすも出番はなく、最終学年はけがに苦しみ給水係として箱根路を数十メートル駆けるにとどまった。

 ランニング人口が増えたが、コロナ禍で“業界”には逆風が吹いた。甲斐氏は今年3月末で実業団・ラフィネを退職し、念願のランニングクラブに携わるべくチーム・城北カバージョを設立。東京・世田谷の砧公園や駒沢公園を拠点に活動する予定だったが、タイミングは最悪だった。「ジュニアや初心者向けを対象に始める予定だったのですが…。思うようにできていないのが現状です」。それでもSNSやYouTubeなどを通じて活動し、走ることが好きすぎるがゆえについたニックネーム「くれいじーかろ」として知名度が高まりつつある。

 ラフィネ時代はセラピストとして働きながら、競技に取り組んでいた。「当時から市民ランナーの方に関わることが多く、レッスンすることへの興味が増していった。自分の好きなことの楽しさを、1人でも多くの人に伝えていきたい」。新たな道を、また走る。(太田 涼)

 ◆甲斐 大貴(かい・ひろき)1994年8月5日、千葉・柏市生まれ。25歳。小学校4年生から陸上を始め、柏日体高3年時の全国高校駅伝4区38位。順大に進み、3年時には箱根登録メンバー入り。卒業後は実業団・ラフィネに所属し、2017、19年勝田マラソン優勝などの実績を積んだ。今年4月に市民ランナーコーチに転身。自己記録は1万メートル29分48秒93、フルマラソン2時間18分11秒。158センチ、45キロ。

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