平田しおりは「世界とも差はなく五輪メダル候補」…射撃選手強化委員長が太鼓判

五輪代表に内定した平田しおり(日本ライフル射撃協会提供)
五輪代表に内定した平田しおり(日本ライフル射撃協会提供)
伏射で構える平田(日本ライフル射撃協会提供)
伏射で構える平田(日本ライフル射撃協会提供)

 29年ぶりの五輪メダル獲得を目指す射撃界に、ヒロイン候補がいる。女子ライフル3姿勢で東京五輪代表の平田しおり(20)=明大=は高校で競技を始めた後、異例のスピードで頭角を現し、同種目では4大会ぶりに出場枠を獲得した。ライフル射撃の大学生代表は1996年アトランタ大会の岩城真美以来、25年ぶりの快挙だ。

 日本ライフル射撃協会で選手強化委員長を務める田村恒彦副会長(65)は、平田に大きな期待を寄せる。「射撃は選手生命も長く、いろんな高度な技術を知らなければいけない。最初から一線級に上がってくるのは難しいが、急成長した選手。ライフルは欧州が強いが、アジアでも中国がものすごく強い。なかなか取れない出場枠をアジア選手権3位で勝ち取った。世界とも差はなくメダル候補だと思う」と太鼓判を押した。

 成長の要因には、射撃部がなかった高校時代に築いた確かな基礎があると指摘する。「正しく教えられたベースがあるので、その上に世界を戦うための技術を順番に積み上げていける。性格も温厚で素直」。バランスの取れた体格、試合でも練習通りの射撃ができるメンタルも競技向きだ。

 1年の延期は年齢面だけでなく、環境の面でもプラスに働くとみている。昨年9月にNTCイースト内に最新鋭の射撃場が完成。強豪国でも屋外が一般的だが、屋内で空調設備も優れている。「日本も寒い時期は、吹きさらしの中でかじかんだ手をカイロで温めながらやっていた。他の国も冬場は集中できる環境ではない。そこでみっちり練習できることでもう一度、成長のチャンスがある」と力説した。

 ライフル射撃は協会の一般会員数が昨年は2930人で、08年から484人減少した。高齢化も課題で、15年後には平均年齢が60歳を超えるとの予測もある。「男女でスーパースターを育てることが、門戸を拡大するきっかけになる。若い人でも五輪でメダルを取れるとアピールできれば」。平田は、その可能性を秘めた存在だと考えている。

 ◆日本における銃の所持 原則所持できないが、競技目的で許可を得れば可能。銃刀法では空気銃や拳銃が18歳未満、ライフル銃は20歳未満の所持や使用は禁止されているが、空気銃は年少射撃資格認定制度により特定の指導者の銃を使用することで10歳から練習できる。日本スポーツ協会から国体などの候補として射撃エリートの推薦を受ければ空気銃は14歳、火薬を使用する銃は18歳で競技を始められる。散弾銃は日本クレー射撃協会が認めることなどで18歳から所持が可能。光線銃は所持の規制はない。

五輪代表に内定した平田しおり(日本ライフル射撃協会提供)
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