【宏太’Sチェック】0トップ布陣機能!この勝利は大きい

26日の横浜M戦でゴール前まで上がり、競り合いの中シュートを放つ札幌MF宮沢主将(中央)
26日の横浜M戦でゴール前まで上がり、競り合いの中シュートを放つ札幌MF宮沢主将(中央)
26日の横浜M戦で右サイドから中央へドリブル突破を図る札幌MFルーカスフェルナンデス(左)。右は横浜MのDFティーラトン
26日の横浜M戦で右サイドから中央へドリブル突破を図る札幌MFルーカスフェルナンデス(左)。右は横浜MのDFティーラトン

◆明治安田生命J1リーグ第7節 札幌3―1横浜M(26日・札幌ドーム)

 ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)の考えるサッカーはすごいなと、改めて思った横浜M戦だった。ウォームアップから1タッチで背後を取る練習をしていたように、高いラインを崩せるという自信の表れを、しっかりと形にした。

 状態が良くない時の札幌は、ボールを持つとすぐにパスを出しがちになる。しかし横浜M戦では全員がすべき「優先順位」を瞬時に見極め、前が空いていたらドリブルで持ち込み、1タッチで突破できる状態ならパスと的確な判断をしていた。出せない時には一発で縦を狙うのを我慢し、斜めのボールで裏をつき、そこに3人目、4人目が連動するという工夫が見られた。ボール保持者の選択の質が上がったことで、ボール保持率では下回っても、終始安定した戦いにつながった。

 守備もゾーンでしっかり壁を作りながら、ハーフライン付近からはマンツーマン気味に対処と、バランスがすごく良かった。相手はピッチを大きく使ってサイド攻撃がしたかったが、右サイドのルーカスフェルナンデスが対峙(たいじ)するティーラトンを完全に黙らせ、それを許さなかった。前線にジェイのような選手をドンと置かず、荒野ら走れる選手を使って押し込みながら、出てくる選手に対してはチーム全体で対処と団結して戦えていた。個の力を生かして1人1人が自分の位置を守っている横浜Mに対し、札幌は全員が流動的に動くことで、相手を混乱させることができた。

 これまでの形に加え、0トップ布陣が機能して激しい戦いを制した。持ち味とする攻撃力への自信は深まったと思うし、この勝利の価値は大きい。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

試合詳細
26日の横浜M戦でゴール前まで上がり、競り合いの中シュートを放つ札幌MF宮沢主将(中央)
26日の横浜M戦で右サイドから中央へドリブル突破を図る札幌MFルーカスフェルナンデス(左)。右は横浜MのDFティーラトン
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