出雲駅伝中止で奥球磨駅伝に強豪大学10チーム参戦へ 青学大、東海大など

今年1月の箱根駅伝でスタートする選手ら
今年1月の箱根駅伝でスタートする選手ら

 10月4日に開催予定の奥球磨駅伝(熊本・多良木町役場発着)に関東勢を中心とした強豪10チームの大学が参戦する見込みであることが28日、分かった。

 今年から新設された奥球磨駅伝は高校、大学、実業団の男子チームがカテゴリーの枠を越えて同時にスタート。42・195キロを大学・実業団は4区間で、高校は7区間で争う画期的な大会だ。地元ではコロナ禍に加え、深刻な豪雨災害に見舞われたが、大会主催者は開催に向けて、無観客レースで対応するなど慎重に準備を進めている。「豪雨によってコースの道路が崩れていることはありません。大会開催可否の判断は新型コロナウイルスの状況次第です。1か月前、2週間前、1週間前にそれぞれ判断していくことになります。開催できた場合、大学は10チームが参加する予定です」と大会関係者は説明した。

 27日に学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月11日)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決定されたことを受け、奥球磨駅伝の存在は一気にクローズアップされた。今年の第96回箱根駅伝で2年ぶり5度目の優勝を果たした青学大は当初から奥球磨駅伝に参戦する予定だったが、他の強豪校も新規大会に注目。今年の箱根駅伝2位の東海大、同3位で昨年の出雲駅伝で初優勝した国学院大、伝統校の早大などが参加を検討している。

 高校では地元・熊本の九州学院をはじめ、福岡・大牟田、宮崎・小林など全国トップクラスの強豪校が参加見込み。実業団では九州のチームが出場を予定している。

 奥球磨駅伝の高校生の区間割りは全国高校駅伝とほぼ同じで1区10キロ、2区3キロ、3区8・1キロ、4区8・05キロ、5区3キロ、6区5キロ、7区5・045キロ。大学・一般は1区10キロ、2区11・1キロ(高校の2区と3区)、3区11・05キロ(高校の4区と5区)、4区10・045キロ(高校の6区と7区)。

 成績・表彰は高校の部と大学・実業団の部の2部門に分かれるが、一斉スタートの“ガチンコ勝負”。青学大の原晋監督(53)は「高校生は1区が同じ距離なので2区以降に追いかける展開になるので少し苦しいかもしれないが、実業団、大学、高校が競い合って面白い勝負になると思う。楽しみな駅伝です」と話す。

 奥球磨駅伝の主催者は、新型コロナウイルスの影響でスポーツイベントの中止が続々と発表されていた4月下旬に大会の新設を発表した。「奥球磨駅伝の関係者の皆さんのチャレンジに感銘した。無事に開催されることを願っています。ぜひ、地元の皆さんに青学大の元気な走りを見てほしい」と原監督は前向きに話す。今後も新型コロナウイルスの影響が心配されるが、出雲駅伝の中止が決定された今、奥球磨駅伝への注目度は高まる一方だ。駅伝シーズン到来を告げる熱戦となることは間違いない。

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