夏の高校野球独自大会で未知の7イニング制を「見た」…5回前後の攻撃と継投に注目

7回制で行われている栃木大会
7回制で行われている栃木大会

 新型コロナウイルスのため、夏の甲子園とともに中止になった都道府県大会に代わる独自大会で、7イニング制を採用する県がある。練習期間が短く、体力に不安を抱える選手への配慮が主な理由だ。どのチームにとっても未知の戦いになる。

 独自大会で、すでに7イニング制のゲームを行っているのが、静岡、京都に首都圏では栃木。24日、宇都宮・清原球場に足を運んで“体験”した。

 通常の9イニングの野球では、5回終了を境にした前後半、あるいは3回ずつに分けて試合を組み立てる。栃木の7イニング制では3、5回終了後に給水タイムが入るため「1~3回」「4、5回」「6、7回」の3つに区切られる形になっていた。

 那須清峰と幸福の科学学園の試合は、2―2で迎えた6回表に那須清峰が2点を挙げ、これが決勝点となった。那須清峰の君島健友監督(45)は、2回目の給水タイムでの微妙な心理状態を説明した。「同点で、あと2回しかないという状況。5回のチャンスで得点できなかったこともあり、後手に回ったという気持ちが強かったですね。だから、タイブレークも覚悟しました。あの給水の前に勝負を懸けて、心理的に優位な状況に立っているのが理想だと思います」

 もう一つ、ポイントになると感じたのが継投だ。那須清峰は、右スリークオーターの磯陸翔投手(3年)、左腕・黒坂大希投手(2年)、右サイドの塩井理玖投手(3年)が、それぞれ3回0/3、3回、1回を投げた。「タイプが違う3人。ただ、それぞれが3回を賄う場合、どこかで捕まってしまうことがある。そういう意味で、7イニング制は自分たちにとって有利に働いているかもしれません」と君島監督。敗れた幸福の科学学園の棚橋誠一郎監督(64)は「一定の力量を持つ投手の継投策は、7イニング制の勝ち方の一つではないでしょうか」と話した。

 埼玉でも、3、5回終了後にインターバルが入る予定だ。5回前後の攻撃と継投。この2点に注目して試合を追っていきたい。(浜木 俊介)

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