男子三段跳び池畠旭佳瑠“適当”に自己記録55センチ更新

男子三段跳びで優勝した池畠
男子三段跳びで優勝した池畠

◆陸上 東京選手権最終日(26、東京・駒沢陸上競技場

 男子三段跳び決勝で、池畠旭佳瑠(ひかる、25)=駿大AC=が大会記録を52年ぶりに更新する16メートル75(無風)で優勝した。自己記録を一気に55センチも伸ばし、昨季日本ランキングでは2位に相当する好記録。来夏に延期された東京五輪へ、伸び盛りの新星が現れた。男子やり投げ決勝は、16年リオ五輪代表の新井涼平(29)=スズキAC=が73メートル99で制した。

 無観客の競技場に、池畠の爽やかな笑顔がはじけた。自己ベストを一気に55センチ伸ばす、日本歴代9位の16メートル75で一躍トップ選手の仲間入り。「思い切りやることだけ考えた。実感がないのが正直なところだけど、練習の成果が出て一安心」。68年メキシコ市、72年ミュンヘン両五輪代表の村木征人氏の大会記録(16メートル26)も、52年ぶりに塗り替えた。

 東海大卒業後の17年から、駿河台大で跳躍コーチを務めつつ現役を続行。午前は埼玉・飯能市内の中学校に勤務し、午後は大学で練習と指導する日々だ。「学生の悩みをクリアにするうち、自分の課題も克服できる」。172センチと大柄ではないが、ダイナミックな助走の勢いをうまく跳躍につなげる技術を磨いたことが結実した。

 「ほどほどに頑張りなさい」という祖母の教えから、座右の銘は“適当”。「良いあんばいに頑張る。気負うことがない」と屈託ない。東京五輪参加標準(17メートル14)、そして日本の陸上五輪種目では最長の34年間破られていない山下訓史氏の日本記録(17メートル15)更新へ、まずは17メートル台がターゲット。「壁は感じていない。せっかく楽しい競技。いずれ自己記録更新が日本記録更新になればいい」と目を輝かせた。(細野 友司)

 ◆池畠 旭佳瑠(いけはた・ひかる)1994年8月31日、埼玉県生まれ。25歳。埼玉・聖望学園高1年から本格的に競技を始める。東海大では4年時の16年関東学生対校選手権4位(15メートル81)、同年織田記念国際8位(15メートル37)。17年から駿河台大跳躍コーチ。172センチ、65キロ。既婚。

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