◆高校野球 石川代替大会 ▽1回戦 金沢商5―0金沢龍谷(23日・石川県立)
金沢龍谷の150キロサイド右腕・加藤優弥(3年)は雨の影響もあり、4回2/3を6安打4失点(自責3)と試合を作れず敗れた。
「チームを勝たせられなかったことが悔しい。甘く入ったところを打たれた。制球がまだまだでした」と唇をかんだ。
昨秋まではオーバースローで144キロを計測。秋の県大会後、元阪神の田村勤コーチの助言で腕を下げた。「チームを勝たせたい」という一心で“食トレ”などに励み、体重は5キロ増の78キロになり、下半身が安定した。
コロナ禍で愛知・清須市の実家に帰っても、約1か月半の間、シャドーピッチングで自分に合う腕の位置を研究し続けた。そして今月に入り、金沢学院大との練習試合で150キロを計測。球速が6キロアップした。
この日は中日、広島など11球団のスカウトの前で、最速145キロの力強い直球を主体に5奪三振も、実らず初戦敗退。今後プロ志望届については「出す方向です。プロに行って活躍できる投手になりたい」と、言葉に力を込めた。