清水ミチコ「モナ・リザにヒゲ」…揺るぎないモノマネ哲学

女優としても独特の存在感が光る清水ミチコ(カメラ・橘田 あかり)
女優としても独特の存在感が光る清水ミチコ(カメラ・橘田 あかり)

 タレント・清水ミチコ(60)が出演した映画「がんばれいわ! ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!の巻」(石田秀範監督)が31日に公開される。清水といえば、シンガー・ソングライターの松任谷由実(66)を始め、大物有名人のモノマネでも知られる。役を演じることと、モノマネはどう違うのだろうか。話を聞いてみると、モノマネに向き合う上で揺るぎない哲学を持った人であることに気づかされる。(内野 小百美)

  • 映画「がんばれいわ! ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!の巻」の一場面
  • 映画「がんばれいわ! ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!の巻」の一場面

 清水は元祖、昭和版ロボコンを11歳離れた弟とテレビで見ていた。「ドジだけど赤くってかわいいでしょ。出られてうれしかった。やりがいのある役かな、と思って」。演じたのは個性的なコスチュームに身を包んだ「トルネード婆々」という役。モノマネ封印で独特の雰囲気を醸し出す。知り合いの占い師に「今年すごく変わった役が来る」と予言されたそう。「その通りね」といい、「お仕事は何らかの縁があって私の所に来る。でも撮影中は『トルネードさん』と言っていたスタッフが、途中から『ババア呼んできて』となったりしてましたよ」と苦笑する。

 タレントとして、モノマネ実演中は「対象人物がずっと頭に浮かんだ状態」。ならば役を演じる時は白いキャンバスに絵を描くイメージか。矢野顕子、森山良子、大竹しのぶ、桃井かおりらをモノマネで“定番”にしてきた。大物ばかり。「ずっと第一線で活動しておられる方々。おかげで私はその恩恵にあずかっているんですね」

 最近のヒットは小池百合子東京都知事だ。YouTubeでの動画は先頃100万回再生を突破。その記念に“再選会見”なる動画までアップした。コミカルで風刺も利いている。外見だけでなく内面へのアプローチで深みがあるため、繰り返し見ても飽きない。「私が引き付けられるのは権力のある人。オイシイゾと思う。強固な自分を持っているから、表現にも特徴がある。モナ・リザにヒゲを描くじゃないけれど、そういう部分を冷やかしたくなるんですね」

 異色のケースでは黒澤明作品のスクリプター(記録係)で、映画「母べえ」(山田洋次監督)の原作者でもある野上照代さん(93)も“激似”だった。「野上さんを見ていると話し方一つでも味があって魅力的で感受性豊かな方。でもテレビだと分かる人が少ない。自分の動画なら私の自由なので」と、マニアックな世界にも誘う。

女優としても独特の存在感が光る清水ミチコ(カメラ・橘田 あかり)
映画「がんばれいわ! ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!の巻」の一場面
ポスターを手に笑顔
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