【東東京】田園調布が降雨ノーゲームで命拾い 唯一の3年生部員、大坂マネジャーも安堵

スポーツ報知
チームを支える田園調布・大坂マネジャー(右は2年生の八島マネジャー)

 ◆高校野球東東京大会▽1回戦 目黒学院―田園調布(23日・江戸川区球場)=2回裏1死走者なしノーゲーム=

 3年生選手不在の田園調布は初回にいきなり4点を奪われたが、2回裏の相手の攻撃中に雨脚が強くなって中断し、そのままノーゲームに。唯一の3年生部員で、記録員としてベンチ入りしていた大坂香佳(きょうか)マネジャー(3年)は「ラッキーでした」と胸をなで下ろした。

 大田区の高級住宅地にある都立校で、選手は2年生8人、1年生1人の計9人だけ。大坂マネジャーの同期に1人いた選手は、故障を理由に昨夏に退部。1人だけになってしまっても「辞めることは考えなかったです。後輩の女子マネジャーもいて、楽しくやってたので」。選手とマネジャーという立場の違いや学年のカベを感じながらも、懸命にチームを支えてきた。

 中学時代は、軟式野球のクラブチーム「大森ホワイトスネークス」で男子と一緒に外野手としてプレー。選手不足のチーム事情もあり、吉田宣浩監督(57)からは、選手としてプレーすることを勧められたこともあったが「中学の頃に、男の子と一緒にやってて体力の差を実感してたんです。高校生と一緒にやるのはきついかな、と」と固辞。あくまで選手のサポート役に徹している。

 将来の夢は看護士。献身的なその働きぶりに、指揮官も「下級生しかいない中で、非常にまじめにコツコツと頑張ってくれてます。進学クラスに在籍するなど学業も優秀。責任感も強く、後輩マネジャーも育ててくれている。チームのお姉さん的存在ですね」とべた褒め。全幅の信頼を寄せている。

 昨秋はブロック予選の初戦で国学院久我山と当たり、0―10で5回コールド負け。大坂マネジャーは入学後、公式戦で勝ったことがない。順延された試合は24日に決まった。「きょうは普段の練習試合よりも声が出てて、いい雰囲気でした。明日は勝ってほしいですね」。下級生たちも「大坂先輩の最後の夏に、何とか白星を」と燃えている。天も見方につけ、大坂マネジャーが勝利の女神となれるか。

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