数が釣れる“チヌの海”!のはずが…三重・大崎「大崎筏釣センター」

チヌ8尾を仕留めた岩田さん
チヌ8尾を仕留めた岩田さん

 真珠養殖発祥の地とされる多徳島など、大小さまざまな島々が浮かぶ三重・英虞湾。複雑に入り組んだ地形は、魚に最適な生息域となっている。チヌの活性が高く、志摩市浜島町の報知フィッシングクラブ「大崎筏釣センター」では連日で好釣果が挙がっており17日、取材に訪れた。

 「大崎筏釣センター」は水深が異なる(10~30メートル)18基のイカダと10隻のカセが設置され、四季折々のターゲットが狙える。屋根やトイレが完備されたイカダは、釣りの他にバーベキューも楽しめることで家族連れやグループに人気があり、緑が豊かな島々を見渡せる絶好のパノラマロケーションで過ごせるのも魅力のひとつだ。

 記者が渡ったのは水深約20メートルの間崎5号イカダ。足元にはたくさんの小サバが浮いていて、「早く餌をくれ」と言わんばかりだ。オキアミを少しつまんでポイッと投げ入れると、たちまち奪い合いが始まった。当日は小雨が降り続き、空は厚い雲に覆われていたが、早くも出現した眼下の餌取り集団にそれ以上の暗雲が心に垂れ込めた。ダンゴを投下させると案の定、体当たりを繰り返し、追いかけて潜って行く。

 速い潮流もあってか、途中でダンゴが割れてしまって底に届かせるのにも一苦労した。着底すると反応はあってもアタリが様々なので、それがチヌなのか何なのか分からなくなってしまう。突然ラインが走ることもしばしばで、それがツバスだったりグレだったり。チヌとの縁はなかった。みんなはどうやって釣っているのだろう。

 この日、岩田正秀さん(62、江南市)は、大崎前1号イカダでコーンを餌にチヌ8尾(28~41センチ)を釣り上げていた。前回も同所で29尾を仕留めた名手に早速、コツを聞いてみた。

 「今は昔みたいに刺さるようなアタリがない。コツンコツンと餌をかんでる時に合わせると、きれいに唇に掛かる」(竿がクッと曲がるのを待ってました)。「餌は1個。ハリが見えないように付けること。2個付けても1個食われるとハリが見えて、それ以上食わなくなってしまう。」(コーン3個付けたこともありました)。「誘いは優しくゆっくりと。大きいとハリが浮いてアイゴにやられちゃう」(竿をプルンプルンと誘ったらアイゴが掛かりました)。どうやら全力で逆方向に走っていたようだ…。

 他にも「オモリを付けず潮に任せて20~30メートル流してみるのも効果的」など、たくさんのアドバイスをいただいた。同時に「よし! 次は大丈夫」と根拠のない自信までもらった気がした。

 同センターではチヌの数釣りは年中楽しめ、「これからのシーズンならアジやグレ、ツバスなどの五目釣りが、秋になればサヨリ釣りが面白いよ」と船長の岡野喜浩さん。また、8月22日には釣り大会「男女ペアマッチ」の開催を予定している。

 魅力がいっぱい詰まった魚の宝庫に、是非とも足を運んで欲しい。(釣り担当記者)

 「ここはテクニカルコースですよ」と久保信博さん(57、桑名市)は笑う。21年前に同センターでカカリ釣りデビューしたベテランは、「オモリを使うとあまり食わない。完全フカセで攻略するにはどうするか」や、「深場でも割れないようにダンゴをどう工夫するか」など、速いうえに二枚三枚と複雑に変化する潮への対応の難しさを振り返った。難所ゆえに惚れ込んだこの釣り場に通い詰め、今はヌカと砂を練り込んだオリジナルのダンゴを駆使して大物釣りを楽しんでいる。年なしも数多く釣り上げ、最近では連続で2ケタの釣果を挙げている。3日には49センチを頭に8尾とマダイ61センチも仕留め、さすがの腕前を披露していた。

 「大崎筏釣センター」(TEL0599・52・1619)へ。ホームページあり。

 ◆料金 大人3500円、女性2500円、中学生2000円、小学生1000円(3年生以下は無料)。

 ◆時間 日の出から、4月~10月は午後5時、11月~3月は同4時半まで。時期や天候によって若干の変更があるので予約時に要確認。

 ◆その他 バーベキュー用コンロ一式(2000円)の貸し出しあり。貸し竿(キス・五目釣り用)は1000円、おまかせ弁当700円。

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