松岡昌宏「解散の話は一回もなかった」 TOKIOの3人が事務所内独立の理由語る

スポーツ報知
ジャニーズ事務所

 ジャニーズ事務所は22日、TOKIOの長瀬智也(41)が来年3月末でグループを脱退し退所すると発表した。長瀬はファンクラブ会員向けに「芸能界から次の場所へ向かいたい」と報告。ジャニーズによると退所後は「裏方」に転身してクリエイターとして活動していく。長瀬の脱退により3人体制となる城島茂(49)、国分太一(45)、松岡昌宏(43)はこの日付でジャニーズ傘下で「株式会社TOKIO」を設立したことを発表した。

 ◆城島茂、国分太一、松岡昌宏の3人に聞く

 ―長瀬の脱退の経緯は

 城島(以下「城」)「数年前からそういう話はちらほら。長瀬本人の中でも、ちょっと違う道でチャレンジしたい気持ちが、だんだん固まったてきたのかなと」

 松岡(以下「松」)「アルバムを作るときとかに意見を出し合う中で、彼はこっちじゃないんだとか分かってくる中で『僕、辞めたいです』ということではなく、やりたい方向性はこうなんだよって少しずつ僕らに出してきた」

 国分(以下「国」)「彼が今まで経験したことを今度はどうやって表現していくのか。どんなのものを見せてくれるのか楽しみではある」

 ―決まった時期は

 松「1年ぐらい前。で、いろんな準備が必要だし、発表はいつにするかとか。発表してすぐ辞められるわけじゃないですし」

 国「そしたら手越(祐也=元NEWS)が、あんなことになってるから」

 松「僕らが2歩ずつ進んでるのに、さいころ2個で12歩出しちゃった」

 ―紛糾しなかったのか

 国「僕らもすんなりと彼のやりたいことを受け入れてました。本当はもうちょっとケンカしたかったけど、やっぱりいい感じに僕ら年取ってきましたね」

 ―「裏方」転身=引退ではないのか

 松「このご時世、引退の定義って何だろうって。我々としては引退ではないと思う。本人からも引退とは聞いていない」

 国「もしかしたら裏方から表現者に戻ることだってあるかも。(米プロレスラーの)テリー・ファンクもそうじゃないですか」

 ―長瀬は25周年ツアーができなかったフラストレーションがあったでは

 松「それははっきり、ない。やろうと思えば出来ましたから。誰か1人がやりたいとかやりたくなかったということもでない」

 国「音楽活動をやる上で、やっぱり山口の音をどうするかという話はみんなでしてきた。大いに5人で語って、それは今じゃないのかもね、って」

 ―“円満離婚”と。手越も「円満」を強調

 松「あいつは、口数が多すぎた。せめて5分で質疑応答いれながらやれりゃいいんだけどね。講演会になっちゃったから」

 ―新会社設立の意味は

 国分「屋号をやっぱり守りたい。僕らのタレントイメージって、何でも作る人たち。でも、これは番組と事務所が作ってくれた僕らのイメージ。これからは僕ら自身でレールを敷いて、何でも作っていこうじゃないかと。バンドから会社へ。(所属は)今のところ3人しかいません」

 ―城島が社長だが

 松「国分、松岡でサポートしつつ、会社の金を持ち逃げさせないようにしながら、3人で頑張っていく」

 ―誰の発案か

 松「国分。正直、うちの社長(城島)は今でも半分わかっていません。大丈夫。僕が分かっていれば」

 城「TOKIOとしていろんなものを作ってきた。それこそ何もない島で、村で。確かに会社って作ったことないよねって」

 ―ジャニーズ事務所のグループ会社

 国「屋号はジャニーズ事務所が持っている。独立している人たちも多くいるけど、そこじゃないチャレンジもあっていい」

 松「逆バージョンですよね。3人、逆に残ろうと」

 城「僕らにしかできないんじゃないかな。誰が社長になるのかと思っていたけど」

 松「城島は、日本一の雇われ社長ですから」

 ―ジャニーさんに報告は

 松「(命日の)9日に。ちょっと見ていてくれ、新しいことやるから、と」

 国「ジャニーさんも想像していたかどうか分からないところに進む。でも、それもジャニーさんが教えてくれたんだなと。『ユーやっちゃいな』ってこういうことなのかな」

 城「人まねをするなってよく言われましたから」

 ―後輩たちに向けたモデルケースにもなるのでは

 国「見えないものに怖がらずに進むというところは真似てもらってもいいのかなというぐらい」

 ―3人で出発。その後は

 松「タレントが増えることは多分ない」

 城「競合は避けよう」

 松「政治でもめるのは嫌」

 ―広報担当が我々にスキャンダルを『書くな』ということもあるか

 松「もう書くならどうぞ。撮られるとしたら、こいつ(城島)しかいない」

 城「ちゃんと真面目にするわ」

 ―(新婚の城島は)奥さんに報告したか

 城「『頑張って』と」

 松「薄っ!もうそんな感じになってるの?」

 ―株式配分は

 松「ジャニーズにいくつか、あとは3人で」

 ―ジャニーズを離れる

 松「でかい会社だからこそ出来ないこともある。ただ、もちろん感謝しかない。だけど、これをうのみにしてSnow Manあたりが会社作ろうってなるとおかしい」

 城「そういう動きがあったら、僕ら全力で潰します」

 松「逆に数秒で潰される」

 ―アイドルの引き際の思いもあったのか

 城「それはない。肩もたたかれてない」

 ―それぞれやってみたいことは

 松「やっていることは継続。急に芝居をやらなくなるとか一切ない。今まで通り+α」

 国「城島さんには現代リーダー論、講演とか。いままでうちの事務所、しゃべりだけの仕事はやっていない」

 松「3人にはなりますけど、26年もたせたリーダー」

 国「俺についてこいタイプのリーダーだったら、とっくに解散していたと思う」

 ―解散という話は

 松「一回もなかった。TOKIOを潰すというのはなかった。先代(ジャニーさん)が亡くなったのもある。先代からもらった名前を潰すわけにはいかないなというのはあった」

 ―社長権限で臨時ボーナスが出ることは

 松「後輩にお年玉もあげたことないような人が我々にボーナスをくれるとは思わない」

 城「景気の状況ですね」

 ―ジャニーズのイベントに参加することもあるか

 松「お声をかけていただけるなら」

 国「歌うことはない」

 ―芸能界で独立が増えている

 松「我々が口にすることではないけど、定型だったものが定型じゃなくなっている。今はどこからがタレントという線引きも難しい」

 ―長瀬は会社設立について何と

 国「名前が残ることは、喜んでくれましたね」

 ―ファンに向けては

 城「お互い認め合って、やりたいことやろうぜということ。長瀬智也のことも、新生TOKIOのことも応援していただきたい。とはいえ、来年3月末まである」

 ―ファンクラブは

 松「継続させてもらいます」

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