◆高校野球 大阪代替大会 ▽2回戦 履正社14―1北かわち皐が丘(22日・豊中ローズ)
最速148キロの大器がベールを脱いだ。公式戦初登板で先発した履正社の190センチ右腕・内星龍(うち・せいりゅう=3年)は、初回1死二塁から失策で1点を許したものの、3回を1安打に抑えた。オリックスの山本由伸に似たフォームでMAX145キロを計測し、6奪三振。「三振を狙いにいった」。新戦力の台頭もあり、昨夏の甲子園王者が14―1と大勝発進だ。
1年秋から本格的に投手を始めた。昨年末から山本のトレーニング動画を参考にして「球の質が変わって球速も出るようになった」と急成長。公式戦未登板だったため周囲は進学を勧めたが、6月にプロ志望を表明した。
父・文武さんは近大時代に巨人の二岡3軍総合コーチと同学年で、ヤマハの外野手としてドラフト候補にも挙がった。ネット裏には6球団10人のスカウトが集結。巨人の武田チーフスカウトは「スピード以上にキレと角度を感じる」と190センチ右腕を称賛した。(伊井 亮一)