【広島】堂林翔太、”覚醒イヤー”まっしぐらでも「自分はレギュラーでも何でもない」

広島・堂林翔太
広島・堂林翔太

 広島・堂林翔太内野手(28)が鯉党を沸かせ続けている。

 強烈なインパクトを残したのは、7月8日のDeNA戦(マツダ)だった。1点を追う8回1死満塁。パットンの148キロ直球をバックスクリーンへたたき込んだ。ダイヤモンドを淡々と一周し「自分が決めることは一切考えなかった。毎日必死です」と冷静に振り返った。グランドスラムは14年4月19日のDeNA戦(横浜)以来、2本目。6年ぶりの一発はチームの連敗を4で止める大きな一打になった。

 ここから一気に拍車がかかった。11日の中日戦(ナゴヤD)では、6打数4安打2打点と大活躍し、6月20日のDeNA戦(横浜)以来2度目の4安打をマーク。それでも「自分はレギュラーでも何でもない」と控えめな姿勢は変わらず。16日の巨人戦(マツダ)では4号2ラン、17日には5打数4安打で打率を4割4分6厘に更新した。ここでも3連敗ストップに貢献し「とにかく連敗を止めたかったので、それだけを考えて試合に挑んだ」とチームファースト精神を貫いた。

 驚異の数字をマークしている。出場22試合で87打数38安打の打率4割3分7厘、5本塁打、16打点と好調を維持。打率は12球団トップを快走中だ。

 中京大中京で09年夏の甲子園で全国制覇し、同年のドラフト2位で広島入団。コイのプリンスと呼ばれ、人気はトップクラス。3年目の12年は全144試合に出場し、打率2割4分2厘の成績を残したものの、その後は伸び悩み、昨季は自己最少の28試合の出場。わずか7安打にとどまった。

 11年目にしてひと皮むけ、覚醒は止まらず。試合では鈴木誠につなぐ3番を任されるまでに急成長し「内容のある打席が増えているので、凡打でも次に切り替えて入っていける」と好調の要因を分析。「維持とか考えず、毎日同じルーティンを続けること、打てなくても同じことをする。今までの僕はそれができなかった。今年1年はそういう“決め”をもってやる」と心に秘めた決意を明かした。

 後輩選手からも「堂林さんは本当に優しくていい人」と絶大な信頼を得ている背番号7。チームのために身を粉にして、残り95試合全力で戦い抜く。(坂口 愛澄)

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