【巨人】桑田真澄さんが絶賛!戸郷翔征の投球フォーム解剖…内旋せず右腕大きく使って胸張れる

スポーツ報知
戸郷翔征の投球フォーム

 開幕3戦3勝と絶好調の戸郷翔征投手(20)は22日の中日戦(ナゴヤD)で先発する予定。高卒2年目以内では2リーグ制以降、球団初の快挙を果たした投球の連続写真をスポーツ報知評論家の桑田真澄さんが分析し、体重移動と胸の張りを絶賛した。

 一見すると粗っぽく、ピッチングの基本から外れているような戸郷の投球フォームだが、改めて連続写真でチェックすると、体重移動と胸の張りが素晴らしい。おそらく肩関節や肩甲骨まわりの柔軟性があるのだろう。自分の身体的特徴をうまく生かして投げている。

 最も特徴的なのは、右腕を大きく引いた〈9〉。肩関節が柔らかいからできるのだが、それを可能にしている隠れたポイントがある。ボールを〈9〉の位置に持ち上げるまでの右腕の使い方だ。〈8〉でボールを持った右の手のひらが本塁側を向いている。右腕をひねって手のひらを中堅側に向ける「内旋」の動作をしていない。「内旋させながら、肘から腕を持ち上げて投げなさい」という指導法があるが、実は「内旋」させると肩甲骨が外側に開いてしまい、逆に大きく胸を張ることができない(〈11〉~〈12〉)。「内旋」させながら〈9〉まで腕を引こうとすると、肩に大きな負担がかかって故障にもつながる。彼はそれをしないことでスムーズに胸を張ることができている。

 肩関節を大きく、柔らかく使えることで、〈10〉~〈12〉のステップからリリースにかけての「間」や「粘り」が生まれ、打者は微妙にタイミングがずれる。左足で立つフィニッシュの〈15〉まで、体重移動もうまくできている。

 ただ、実戦ではフィニッシュでバランスを崩し、体が一塁側に流れることも多い。頭が突っ込み、左肩が早く開くからだ。そうなるとボールがシュート回転して威力もなくなる。低めに制球しようと意識するほど、目線が下がって頭が早く捕手方向に突っ込んでしまうもの。体重移動を始める〈6〉~〈7〉で、両肩のラインが地面と平行ではなく、右肩が少し下がるぐらいの感覚で頭を後ろに残すことができれば、ボールに角度もついて、球威も安定感も増すはずだ。(スポーツ報知評論家)

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