18日に急死した俳優の三浦春馬さん(享年30)の葬儀・告別式が20日、都内で営まれ、親族と所属事務所・アミューズの関係者が参列した。事務所によると、亡くなったのは18日午後2時10分。葬儀は親族と相談の上、密葬で執り行った。後日、関係者やファンに向けたお別れの会を開催する予定で、詳細は改めて報告される。
三浦さんはこの日午後、荼毘(だび)に付された。親族と相談の上、密葬で執り行われ、親族と事務所関係者が最後の別れを告げた。所属アーティストの参列はなかった。
事務所によると、後日、仕事関係者やファンに向けたお別れの会を開く予定という。詳細について「新型コロナウイルスの感染予防にも配慮した上で、時期を考慮し、別途設けさせていただければ」と説明した。
三浦さんは18日午後1時頃、港区の自宅マンションで意識のない状態で見つかった。搬送先の都内の病院で午後2時10分に亡くなったことが、新たに報告された。一部で自宅から「死にたい」などと書かれた“遺書”が見つかったと報じられたが、事務所側は手帳の存在を認めた上で、その内容については否定。「日頃から思いをつづった手帳が見つかっておりますが、今回の件と直接つながるような記述はありませんでした」と話した。本紙の取材では、心情や死生観などをつづった詩のようなものだったという。
三浦さんは、中学生だった2004年に現在の所属事務所に入った。ドラマ「14才の母」(06年)や「ごくせん」(08年)で注目を集め、映画や舞台に進出。昨年から音楽活動を始め、多才ぶりを発揮した。
事務所は「16年の長きにわたって共に夢を語り、歩んできた大切な仲間の突然の訃報に接し、悲しみという感情を超えて茫然(ぼうぜん)自失としており、悔やんでも悔やみきれない」。仕事に向き合う姿勢、誠実でチャーミングな人柄は、社内外で愛されてきたという。「作品に向かうエネルギーによってまぶしく輝いていた彼の魂は、これまでの多くの作品と、それを受け取った全ての方の心の中で、決して失われることなく輝き続けることと思います」と願った。
三浦さんは自ら命を絶ったが、詳しい動機は分からないまま。「いまだ信じがたく受け入れがたい気持ちであり、深い悲しみの中におりますが、今後も、アミューズのアーティストであり、かけがえのない仲間であることに変わりはありません」としのんだ。