【巨人】増田大輝の神の手!「必死でした」9回2死、同点ヘッスラが、岡本V弾呼んだ

好走塁の増田大は笑顔でベンチに戻った
好走塁の増田大は笑顔でベンチに戻った
巨人、9回2死二塁の同点劇
巨人、9回2死二塁の同点劇

◆JERAセ・リ-グ DeNA3―5巨人(19日・横浜)

 巨人が鮮やかな逆転劇で連勝を今季最長の6に伸ばした。土壇場の9回1死一塁、代走で登場した増田大が二盗を決めると、2死から丸の二塁内野安打で本塁へ芸術的なスライディングで“神生還”。同点としてDeNAの守護神・山崎をKOし、岡本の勝ち越し9号2ランを呼び込んだ。2位ヤクルトとの差は今季最大の3。貯金も今季最多の9とした。

 スピードを出し切るだけだった。増田大は三塁を蹴り、一気にホームを狙った。タイミング的には、ほぼアウト。だが、捕手のタッチをかいくぐるように頭から滑り込み、最後は左手でギリギリ、ホームベースに触れた。「2アウトで、2ストライク。ストライクゾーンに入った瞬間に、もうスタートを切って。必死です、必死でホームに突っ込みました」。体を起こし、土だらけの顔で見上げると、審判の両腕は横に広がった。

 起死回生の神走塁だった。1点を追う9回1死一塁から、坂本の代走で登場。「山崎さんですし。クイックけっこう速いんですけど、2ストライクから『ここだな』と」。ウィーラーへの4球目で二盗に成功し、さらに丸の打席。山崎の内角球を捉えた打球は一、二塁間への強烈なゴロとなった。二塁・柴田が横っ跳びで抑えて本塁送球するも、増田大のスピードと技が上回った。

 DeNAサイドはリクエストしたが、判定はセーフのまま。「飛ぶ前はホームベースの端っこをつかんでたんですけど、飛んでからはもう見えなくなっちゃった。感触とか分からなかったので、(リクエスト中は)『お願い…』という感じ。ベンチの、1点取るという期待に応えられたことが、すごくホッとしましたね」。神の足と神の手で、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 昨年はチームトップの15盗塁をマークしたが、さらなるスピードアップを目指し、オフに地元・徳島に帰省した際には、中学時代にお世話になった陸上部の先生を訪ねた。走るフォームを基礎から教わったほか、足首に装着して走り方を矯正する秘密兵器もゲット。「速ければ速いほうがいい。持ち味を伸ばすことも大事」と、俊足に磨きをかけた。今季も6盗塁で失敗ゼロと、ここぞの場面で値千金の走りを見せている。

 原監督は、かつて「代走の神」と呼ばれた鈴木尚広氏を引き合いに「タカヒ“コ”ぐらいになっているかもしれないね」と評価していたが、信頼度はさらに上がったようだ。6連勝をたぐり寄せた岡本の決勝弾とともに「いやいやもう、価値から言ったら同格だね」とたたえた。大学を辞め、一時はとび職に転身した経験もある苦労人。「コ」に棒1本が加わって「ロ」となり、スペシャリストに君臨する日は近そうだ。(尾形 圭亮)

 ◆今季の増田大の全神盗塁

 ▼6月25日 広島戦(東京D)5―5の9回無死一塁で陽の代走。2球目で二盗成功

 ▼同28日 ヤクルト戦(神宮)5点リードの4回、相手の失策で出塁し、初球から盗塁成功。この回3得点

 ▼7月1日 DeNA戦(東京D)0―0の初回に四球で出塁。3球目で二盗成功。初回先制点につながる

 ▼7月2日 DeNA戦(東京D)1点リードの8回1死一塁で丸の代走。初球から盗塁に成功。この回3得点

 ▼7月12日 ヤクルト戦(ほっと神戸)1点を追う9回無死一塁から代走。1死で代打・大城への初球で盗塁成功

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