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東京五輪「コピー&ペースト」新日程…合計1万1000人の選手数も維持

スポーツ報知
国立競技場

 新型コロナウイルスの影響で来夏に1年延期となった東京五輪の新たな競技日程が17日、発表された。会場とともに、旧計画をほぼ維持した形で1日前倒しされた。来年7月23日午後8時から開会式を行い、17日間で開催する。五輪組織委の森喜朗会長がこの日、オンラインで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会で報告した。大会簡素化の方針の中、スケジュール確定に伴い、合計1万1000人となる選手数も維持される方針であることが分かった。

 史上初の延期となった東京五輪の日程は1年先へ「コピー&ペースト」された。7月23日の開会式から8月8日の閉会式まで、史上最多33競技339種目。変更点は重量挙げの一部で開始を30分~1時間遅らせるなど、競技時間や実施順の微調整にとどまった。

 五輪組織委の室伏広治スポーツディレクターは「前代未聞のことでそのままスライドすることは奇跡に近い」。中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO=大会開催統括)は「競技日程と会場は、平行移動で調整してきた。ひとつの区切りを迎えることができた」と、振り返った。

 基盤となる競技日程が固まった一方で、同じく五輪開催の根幹となる選手数も維持される方針だ。従来の予定では約1万1000人の選手が参加予定。しかし、現時点で出場権を得たのはそのうち57%にとどまる。コロナ禍が収まらず、五輪予選の消化も不透明な状況が続いているものの、組織委の武藤敏郎事務総長は「選手、競技そのものは大事なこと。基本的にはできるだけ守りたい」と話し、あるIOC関係者は「数を減らすというのは今さら無理。選手数の維持は目標」も同調。簡素化を目指す中で選手周辺のスタッフや各国の関係者も削減の対象となるが、「1万1000」は死守の構えだ。

 また、従来の計画の最大の特徴だった大会中の週末となる7月31日、8月1、7日の3日間に日本のメダルが期待される種目や、世界的注目競技の決勝を集めるプランも踏襲された。

 21種目の決勝が予定される7月31日、大会期間最多の34種目の決勝が集中する8月7日を「スーパーサタデー」、決勝25種目の8月1日は「ゴールデンサンデー」とネーミングされ、ゴールドラッシュに世界が沸く黄金の3日間となる。

 会場についても、選手村なども含めて全施設を使える見通し。ただ、使用期間や補償について解決していない会場も残っており、正式な契約締結に向け、協議を続ける。販売済みのチケットについては、希望者には今秋以降、払い戻しに応じる方針だ。

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