芥川賞に平成生まれ初受賞者 遠野遥さん驚き「頭が追いつかない」 高山羽根子さんとダブル受賞

遠野遥さん(左)と高山羽根子さん
遠野遥さん(左)と高山羽根子さん

 第163回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、都内で開かれ、芥川賞は高山羽根子さん(45)の「首里の馬」(新潮3月号)と遠野遥さん(28)の「破局」(文芸夏季号)がダブル受賞した。候補入りしていた太宰治の孫にあたる劇作家・石原燃さん(48)の「赤い砂を蹴る」(文学界6月号)は落選した。直木賞には7回目の候補となった馳星周さん(55)の「少年と犬」(文芸春秋)が選ばれた。

 3度目の候補での芥川賞受賞となった高山さんの作品には首里城が登場する。「書き始めた時はまだあったんです」と執筆途中に起きた首里城火災についても触れ、「ちゃんと仕上げなきゃと思いました」と振り返った。受賞の心境を好きな野球に例え、「また別のプレーボールがかかった感じ。またひとつスタートラインに立たせていただいた」と柔和な表情を浮かべた。

 一方、初めての候補で受賞した遠野さんは「まだ驚いたままで、頭が追い付いていないです」と緊張気味。出版社でドラマを見ながら発表を待ったというが、受賞を初めて伝えた相手は誰だったのか思い出せなかった。家族には伝えたかという問いには「そう言われればしてないです」。終始硬い表情だったが、「私としては笑顔のつもりです。笑っていた方が感じいいですよね」と史上初の「平成生まれの芥川賞受賞者」は心の中で喜びをかみ締めた。(瀬戸 花音)

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請